・VENGEANCE / Soul Collectorオランダ 正統派メタル’09年8th重厚なリフのミドル/スロー・ナンバーがメインの作品。哀愁のメロディの曲もあれば、R&Rなノリの曲、明るく爽やかなメロディアス・ハード的な曲などが並んでいます。総合的には欧州的というよりはUS産のメタルに近い印象で、FIRE HOUSE、VAN HALENなどのUSの王道ヘヴィ・メタル/ハード・ロック系のサウンドに、L.A.メタル的な色合いがいくらか加わったような印象のサウンドです。
・VIA MISTICA / Fallen Angelsポーランド デス・ゴシック’04年2nd神秘的な歌メロを歌う女性ヴォーカルに、非常に邪悪な男性グロウルの2本立てのヴォーカル、起伏のある多めの展開とピアノやストリングスの儚いバッキング、と実に'90年代的なサウンドを下地にしつつ、要所でブラスト疾走等のデス/ブラック的なアグレッシヴさも見せつけるデス・ゴシック・メタル。美と醜の対比が実に見事な名作。若干デス要素が強いゴシック・メタルが好きな方にオススメ。
・VIA MISTICA / Under My Eyelidsポーランド デス・ゴシック’06年3rd相変わらず男性グロウルも出てくるものの、アグレッシヴな疾走パートやメロパワ的なパートもほとんど出てこなくなった影響か、より'90年代のゴシック・メタルに近づいたような内容に。コンセプチュアルな内容で、曲間がつながっているところも。よって今作はプログレッシヴ・ゴシック的な色合いが強めです。より美麗さや神秘性を増したという点でこれもまた名作。
・VIOLENTOR / Violentorイタリア スラッシュ/スピード・メタル’11年1st地声シャウトのヴォーカル、スネア裏打ち疾走主体の疾走感溢れるリズムは実にスラッシュ・メタル的。しかしコード主体でザクザク感が無いギターはむしろハードコア/スピード・メタル的なところが特徴的な作品。ギターはハードコア寄りですが、ドラムは2バス連打を駆使した場面が多くとにかく足数が多いのでこちらは非常にメタル的です。スラッシュ・メタルよりもMOTORHEADなどのスピード・メタルが好きな方にオススメ。
・UNVEILED / Anti-God Behaviorフィンランド ブラック・メタル’02年1st(唯一のスタジオ・フル)ALGHAZANTHに在籍していたメンバーが当時並行してやっていたバンドで、邪悪でありつつも薄らとメロディックで寒々しいトレモロ・リフと、ミドル、ブラストを切り替えながら進む起伏のあるリズムで聴かせるブラック・メタル。ミドル・パートが中心の曲もあるものの総合的な疾走感はなかなかのもの。メロブラとまではいかない程度の心地よいメロさのリフのブラック・メタルが好きな方にオススメ。
・VORKREIST / Sublimation Xxixaフランス デス/ブラック・メタル’06年2ndTr.1やTr.5、Tr.9などはドロドロした低音リフにガテラル・ヴォイス主体でデス・メタル色が強いものの、他は不穏なトレモロ・リフとブラスト・ビート主体に疾走するリズム、掠れデス声絶叫主体のヴォーカルによってブラック・メタル色が強く、総合的にはブラック・メタル寄りなデス/ブラック・メタル。デス・メタル的なドロドロした暗黒感を纏ったブラック・メタルが聴きたい方にオススメ。
以上になります。
posted by メタルの小屋 at 02:33| 千葉 ☀|
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