フィンランドのハード・ロック/R&Rバンドの作品。
ハード・ロックと言っても’70年代ハード・ロック的なレイドバックした感じではなく、あくまで現代的な質感でありつつ、ロックというにはハードだしメタルというにはそこまでへヴィじゃないなといった感じのバランス。ジャケからはあんまり哀愁とかメランコリックな感じは漂ってきませんが、歌メロにはやっぱり北欧らしい哀愁やメランコリックさが漂っているのが特徴です。歌メロも分かりやすく聴きやすい作品。Tr.8は例外的にストーナー・ロックみたいなへヴィさとノリを持った曲になっています。
コード・ストロークを主体でノリ重視のバッキングに、儚げなクリーン・アルペジオも聴かせるギターに、手数がそこそこあるドラムが聴きどころ。エモーショナルでクリアなヴォーカルもGood。ギター・ソロも曲によってはあり、Tr.5のメロディアスな速弾きギター・ソロが聴きどころ。どれかといえばR&R系のバンドが好きな方にオススメの作品です。