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2019年09月12日

ANTI - DEPRESSIVE DELIVERY / Feel Melt Release Escape

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ノルウェーのプログレッシヴ・メタル・バンドの’04年作。

ダニエル・ギルデンロウ辺りを思わせるようなエモーショナルかつ力強い歌唱やシャウトも聴かせるヴォーカル、変拍子主体のリズム、分厚く多彩なコードにメロディックな単音リフを聴かせるギター、叙情的かつ速弾きソロも聴かせるオルガンによるプログレッシヴ・メタル。派手な速弾き等はしないものの変幻自在の多彩なバッキングでさりげなくテクニカルなギターに、リズム・パターンが豊富で手数も多いドラムが聴きどころ。大変分離の良いクリアな音質も魅力的!

曲の長さは多くは5分前後とプログレ・メタル系にしては普通ですが、その中でもスリリングなリズムや予測しづらく多めの展開でじっくり楽しませてくれます。ラストTr.9は15分の大作になっていて、歌メロやヴォーカルのスタイル、キーボードの叙情的な雰囲気とドラマティックな展開がGENESISやYESを思わせる'70年代プログレッシヴ・ロック的な曲に仕上がっています。後半のメタリックでハードな展開もアツいです。

スリリングな演奏を聴かせるハードな曲はもちろんのこと、叙情的なオルガンを軸にした物静かなTr.4等ではエモーショナルなヴォーカルをじっくり堪能できてこれまた素晴らしいです。キャッチーさこそ低いものの、メロディアスな歌メロは聴きこめば魅力をどんどん増してきますし、演奏面も聴きこむほどに味を増してくるまさにプログレッシヴ/テクニカル・メタルらしい魅力を持った名盤。

posted by メタルの小屋 at 16:02| 千葉 ☀| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月07日

CHON / Grow

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USのテクニカル・フュージョン・インスト・バンドの’15年1st。

変拍子多めのリズムに透明感あってちょっと切なく爽やかなフレーズが乗っかるインスト作品。抜けが良くパワフルで手数も多いドラムにクリーン・トーン主体に多彩なフレーズを聴かせるギターは実に聴きごたえがあります。また、Tr.5、11のみ例外的にヴォーカル入りですが、曲の雰囲気はそのままにヴォーカルが入った感じになっています。

速弾き連発等のテクニカルすぎるサウンドは聴いてて疲れることもありますが、この作品は程よくテクニカルで程々に歌心も感じさせるフレーズが印象的で、聴き疲れすることも無いのがとても魅力的です。ハード・ロック、メタル的なヘヴィさが無い点も聴きやすさのポイントと言えますが、ヘヴィでなくてもしっかりとリズムに躍動感のある演奏なのでハード・ロック/メタル好きな方でも楽しめるでしょう。テクニカル・フュージョン系のインストが好きな方、GORDIAN KNOTなどの透明感と浮遊感あるインストが好きな方などにとてもオススメ。

posted by メタルの小屋 at 15:55| 千葉 ☀| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

MARTY FRIEDMAN / Inferno

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USのテクニカル・ギタリストによる’14年作。

数々のゲストが参加しており、(B)には主に大桃 俊樹が参加、(Ds)にはAnup Sastryが参加しています。その二人の出番が多めでその他スポットで、Gregg Bissonette、Tony Franklinといった引く手あまたの名手に、親日家のマーティらしく、斉藤律、奥田日和ら日本人アーティスト、さらにJens JohanssonにAlexi Laihoといったスター・プレイヤー、Rodrigo y Gabrielaの二人もアコギでスポット参加しています。

マーティと言えば、メタル路線の作品とロック色の無い叙情的で穏やかな作品がありますが、今作は過去最高と言ってもいいくらいにアグレッシヴなメタル路線の内容。Tr.1からテクニカルな速弾きとヘヴィなリフ、手数多いリズム隊のプレイ全開の非常にカッコいいメタル・インストを披露、その後も変拍子を絡めたテクニカルなリズムに、壮絶なテクニックの速弾きを満載した曲の数々が飛び出してきます。

マーティのギター・プレイは速弾きでもそもそもメロディアスではありますが、今作はギターがメロディを歌うような場面はほとんど無く、ほとんどがヘヴィ・リフと速弾き等のスリリングなフレーズで占められているところが特徴的です。ヘヴィなリフと壮絶テクの速弾きという点で、Jeff Loomisのソロが好きな方にオススメですが、Jeffのソロが意外とギターが歌うような場面と壮絶なフレーズを決めまくる場面に分かれているのに対し、このアルバムは上記の通りの仕上がりになっています。

また、Tr.5、8、9等一部ヴォーカル入りナンバーもあります。Tr.9のヴォーカルはAlexi Laihoで、曲もチルボドっぽさが感じられるところが味わい深いです。変態テクニカル・バンドSHININGのサックス奏者Jorgen Munkebyも参加しており、彼が参加したTr.6はやはり彼の変態サックス・フレーズが楽しめるカオティックな曲に仕上がっています。そこにメロディアスなフレーズが絡む場面がなんともズルいw

メロディアスな泣きのギターは今作は少なめですが、Tr.10はギターが歌い、泣きのフレーズが存分に楽しめる曲になっており、コレもまたマーティの真骨頂。叙情的な静のパートとアグレッシヴな動が切り替わる大変ドラマティックなTr.11はかつてのCACOPHONYを思わせるような曲に仕上がっています。

ということで、マーティのテクニックは凄いらしいということなんだけれども、マーティの作品を複数聴いてみて未だにメタリックな速弾き全開の作品に当たったことが無い!という方にはぜひとも聴いてみてほしい1枚。これを聴けばそのテクニックの凄まじさに素直に納得するでしょう。それくらいこのアルバムのマーティは弾きまくっています。上記の事情関係無しに、マーティの弾きまくりギターが聴きたい方、速弾きや変拍子等のテクニカル・プレイが満載されたインストが好きな方、ヘヴィ・リフ好きの方等々様々な方にオススメできる名盤です。

posted by メタルの小屋 at 15:52| 千葉 ☀| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

SACRED / Beyond The End Of The World

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スペインのテクニカル・メタル・バンドの’04年1st。

叙情的なメロディとハイトーン・ヴォーカル、ストレートなリズムと曲構成で聴かせる基本的にはメロディック・メタルと言っていいようなサウンド。演奏は多彩なバッキングと構築感のあるメロディアスなソロが印象的なギター、時折主張を強めるベース、変拍子は使わないながらも手数とパターンが豊富なドラムと地味ながらも聴きどころを押さえた仕上がり。プログレ・メタル系が好きな方にアピールするのはちょっと複雑な構成とドラマティックな展開で聴かせるTr.6、テクニカルなインストのTr.8くらいのものです。

テクニカル/プログレッシヴ・メタル系の中でもゴリゴリにテクニックを押し出したスタイルではなく、曲やリズム自体は割とストレートで尺も5分程度と普通で叙情的なメロディで聴かせるサウンドが好きな方や、ミドル・ナンバー中心のメロディック・メタルの中でも手数の多い演奏で聴かせるものが好きな方にオススメ。

posted by メタルの小屋 at 15:48| 千葉 ☀| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DAMIAN MURDOCH TRIO / Electric Tentacles

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オーストラリアのテクニカル・ハード・ロック・バンドの’15年1st。

ブルージーなハード・ロックを下地にR&R、ファンクやジャズ等の要素を加えており、リズム面がアクセントをズラしたリズムや変拍子等のテクニカルなリズムを多めに駆使しているところが大きな特徴のテクニカル・ハード・ロック。さらに歌無しのインスト作品であるところも大きな特徴です。ファンキーなベースのスラッピングに、トリッキーかつ流麗なギター・ソロが聴けるTr.2、変拍子を使ったヘヴィなブルースといった感じのTr.3、静と動の展開がアツい起伏の激しいTr.4等全曲が聴きどころ。

また、変拍子を使ったりした表面的なリズムの難しさのみならず、手数の豊富さや繊細な刻みを聴かせるドラマーのプレイが大きな聴きどころになっています。土臭い渋めのサウンドを下地にしつつ、ハード・ロック/メタル的なそこそこのヘヴィさがあって、かつテクニカルな演奏が楽しめるインストが聴いてみたい方にとてもオススメ。あまり無いタイプのインスト作品です。

posted by メタルの小屋 at 15:46| 千葉 ☀| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月18日

TORMAN MAXT / The Foolishness of God

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USのプログレッシヴ・メタル・バンドの’01年2nd。

RUSHのゲディをソフトにしたような声質のヴォーカルに、主張の強いゴリゴリした音の動き多めのベース、明るく平和な感じのメロディが初期のRUSHをどことなく思わせるTr.1からはじまり、ダークな静のパートが印象的なTr.2、速弾きフレーズと疾走リズムのパートと静のパートの緩急ついた展開がスリリングなTr.3、ドリーミーなTr.6、牧歌的なTr.7、フォーキッシュで呪術的なTr.8等々、バラエティ豊かな内容。

明るいメロディと分厚いリフはRUSHのような雰囲気を持っていながら、'70年代プログレッシヴ・ロック的な要素を感じさせるところもあるのがポイント。2〜5分のコンパクトな中で多彩な展開を聴かせるものや、変な雰囲気の曲が好きな方にオススメ。このアルバムの要素が全て詰まっているかのような予測のつかない展開を見せつける11分弱のラストTr.12は聴きごたえ抜群です。

ラベル:オススメタル
posted by メタルの小屋 at 21:48| 千葉 ☁| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

THE GODS' ENTERTAINMENT / From The Twisted Mind

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USの個性派テクニカル・メタル・バンドの’02年1st。

音程差のあるフレーズに合わせて変なメロディを歌ったり、朗々と歌ったり、ラップ歌唱のような感じで歌ったり、シャウトしたりと様々なスタイルのヴォーカルが個性的なメタル。曲の方も実に奇怪なものが多く、奇妙なフレーズと個性的なヴォーカル、予想外の展開で聴かせるスタイルで、テクニカルさを押し出したタイプではないですが、ところどころ凄まじいテクニカルさを発揮するのでテクニカル派にも十分オススメ。テクニカルに始まったかと思ったらファンキーなリフやらシャウトやら変拍子やらで、はちゃめちゃな感じになるTr.5などは特に強烈。

グルーヴィなオルタナティヴ・ロックっぽいものもあれば、30秒ほどのハードコア的な曲もあり、ジャジィなフレーズの曲に、ファンキーなリフの曲もあり。テクニカルな速弾き連発な曲もありで、まさに変態テクニカル系な作品。様々な要素を取り入れつつ、しっかりと自分たちの音にできてしまっている辺りに非凡なセンスを感じさせるバンドです。

演奏面ではヘヴィでグルーヴィなリフを軸にしつつ、豪快な速弾きソロに、トリッキーなフレーズも聴かせるギターに、ユニゾン、ハモり、スラッピングなどのテクニカル・プレイも聴かせつつ存分にグルーヴィなベースが強烈。超絶技巧よりも、変な曲を聴かせてくれるバンドが好きな方に非常にオススメ。コレは実に個性的な作品です。

posted by メタルの小屋 at 21:46| 千葉 ☁| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

MISTER KITE / All In Time

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スウェーデンのテクニカル・メタル・バンドによる’02年1st。

リズムが捻くれたTr.1、4のようなテクニカルな曲もあれば、MOTLEY CUREを思わせるようなTr.2、モダン・ヘヴィネスの効いたヘヴィなTr.3のような曲もありの一筋縄ではいかない作品。基本的にリフは重心が低くヘヴィなものが多めで、ブルージーなリフや、所々グランジ的なヘヴィ & アンニュイな雰囲気を漂わせているのがポイント。

また、ギター・ソロも曲によってはかなり面白いものがあり、Tr.4や、コンピュータのような音を出すTr.9のフレーズは個性的で見事なものです。ハスキーでパワフルな歌唱を聴かせるヴォーカルも聴きどころ、なかなか表現力も豊かですし、ハイトーン時の声質がPAIN OF SALVATIONのダニエル・ギルデンロウを思わせる感じなところも魅力。

大きな聴きどころとなるのが、Tr.5〜7の組曲で、特に静と動の起伏のある展開が魅力のTr.6は、変拍子を交えたリズムに、エモーショナルなヴォーカルが素晴らしい曲。ほとんどの曲は3分半〜4分程度とコンパクトですので、聴きやすい作品です。テクニカルな場面がありつつ基本は歌重視で、あまりゴリゴリにテクニックを押し出していないテクニカル・メタルが好きな方にオススメ。

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2019年03月11日

KAIZERS ORCHESTRA / Violeta, Violeta

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ノルウェーのロック・オペラの’11年作。

シアトリカルで表現力豊かな激ウマ・ヴォーカルと、オーケストラやクワイア、コーラスが印象的なロック・オペラ。バンド演奏はドラムは常に入っていますが、ギターはあまり目立たず、オーケストラ主体のサウンドです。メタルではないです。そのオーケストラが時に壮大に、時に妖しく曲を彩るドラマティックなサウンドです。やはりQUEENやMEAT LOAFなどと言ったものを思わせるサウンドです。

posted by メタルの小屋 at 18:19| 千葉 ☁| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

JEFF LOOMIS / Zero Order Phase

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NEVERMOREで活躍し、その後ARCH ENEMYに加入した超絶ギタリストの’08年1stソロ。ゲストもスポット参加していますが、ドラム以外は基本的にJeffが全て担当。ドラムはNEVERMOREの初期にちょろっと参加していたらしいMark Arringtonという人物。

Jeffから想像されるものというと、ヘヴィで硬質かつ動きの多いテクニカルな低音リフですが、今作もベースになっているのはJeffらしいそうしたゴリゴリなへヴィ・サウンド。しかしながら、その上を行くのは歌心のある非常にメロディアスなリード・メロディと、恐ろしいまでに粒立ちが良く安定感抜群で流麗でしかも高速なソロの数々。とにかくスウィープ連発、タッピング、ピッキング・ハーモニクスと、超絶テクニカル・プレイが所狭しと乱舞しています。

ヘヴィな低音リフが軸になっているため、曲そのもの雰囲気はNEVERMORE同様やはりダークですが、叙情的でメロディアスなフレーズの数々は、ギター・インスト好きであれば必聴と言える内容です。Jeffらしいテクニカルで硬質なヘヴィ・リフをガッツリ楽しめつつ、歌心のあるリード・メロディも、超絶技巧満載のソロも満喫できるギター・インスト・アルバムの決定盤。コレは強烈な1枚です。Jeffの凄さが改めて実感できる1枚と言えるでしょう。

NEVERMORE時代からのファンの方はもちろんのこと、ARCH ENEMYで初めてJeffのプレイに触れた方にも聴いてみてほしい作品。ARCH ENEMYはメロディアスなフレーズも多いですし、このソロもメロディアスなフレーズ満載なので楽しめることでしょう。Djent系のリフの質感が好きな方にもオススメです。名盤!

posted by メタルの小屋 at 18:17| 千葉 ☁| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

KARNIVOOL / Sound Awake

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オーストラリアのプログレッシヴ・へヴィ・ロック・バンドの’09年作。

TOOL辺りに近い暗黒な雰囲気とへヴィなリフを軸にしたサウンドで、変拍子やポリリズムを多めに駆使したテクニカルなリズムもそんな感じです。そして、より叙情的なパートが多いのが特徴的であり、たとえばアンニュイな静のパートと、感情を爆発させるような動のパートの対比がGoodで、ポスト・ロック的な儚さをも感じさせるTr.3、5のような曲の存在が際立っています。曲の尺もそこそこ長めで、特にラスト2曲は10分強の大作。より動きの多いTr.10に、リズムが非常に複雑で構成も凝っているTr.11とどちらも聴きごたえは十分。

儚げな静とへヴィな動の対比、変拍子と叙情メロディといった組み合わせが好きな方にとてもオススメ。エモーショナルなでクリアな声質のヴォーカルも素晴らしいです。

posted by メタルの小屋 at 18:14| 千葉 ☁| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

HERALDRY / Shadows of Ancient Skies

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イタリアのテクニカル・メロディック・パワー・メタル・バンドの’03年1st。

6〜9分の曲がメインで、最長10分半の曲もありという少々長尺な曲が並んだ作品。パワー不足な感はあるものの、その分マイルドでエモーショナルなハイトーン・ヴォーカルがなかなか魅力的。曲の方は、明るくも叙情的なメロディで疾走するメロディック・パワー・メタル的なパートを軸に、変拍子を交えたり、テンポ・チェンジする展開を加えてくる緩急ついたテクニカルなメロパワ。長めなだけあって展開も多めで聴きごたえは十分。

また、クラシカルなフレーズを軸に流麗なソロを決め、メロディアスな泣きのソロも聴かせるギター、高速ソロを聴かせるキーボードも聴きどころ。ミドル/スロー・パートを効果的に交えつつも総合的な疾走感は高め。起伏に富んだTr.3は聴きごたえ抜群です。テクニカルさとメロディアスさが合わさったインストTr.4、ドラマティックに作りこまれた最長のTr.7など聴きどころはたくさん。

ふわ〜っとしたキーボードによるバッキングと歌メロの叙情性はイタリアのプログレ・ハード勢と同じ方向性ですが、リフはHELLOWEEN的なメロパワ・リフがメインというバランスが実に特徴的な1枚。メロパワらしい疾走感とクサメロがあって、かつ起伏のある展開と変拍子などを交えたリズムでテクニカルなメロパワが聴きたい方にオススメ。アルバム全体の統一感にも優れており、完成度は高いです。イタリア産のひねりのあるメロパワでありながらも、SKYLARKやLABYRINTHのような哀愁や悲しさがほとんど無いのがポイントです。

posted by メタルの小屋 at 18:12| 千葉 ☁| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月05日

VON HERTZEN BROTHERS / Nine Lives

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フィンランドのプログレッシヴ・ハード・ロック・バンドの’13年作。

Tr.1〜3までストレートでR&R的なノリを持ったやバラードなどが続きますが、Tr.4以降プログレッシヴな曲が中心になってきます。リズム面はそれほどテクニカルなことはしませんし、速弾きソロなどもありませんが、アトモスフェリックな静のパートが大体の曲にあるのが印象的で、動のパートとの対比で聴かせるサウンド。不穏でもあり壮大でもあるTr.4、ドラム無しの不穏で陰鬱なTr.5、変拍子かつ浮遊感のあるTr.6、神秘的な前半から叙情的な中盤、そして飛翔するような壮大な終盤へと展開するTr.7等々プログレッシヴな曲が楽しめます。

雰囲気的にはBrave以降のMARILLIONや、WOLVERINEなどの、叙情的でメランコリックかつアトモスフェリックな曲を得意とするバンドに近い印象があります。その一方で、Tr.3などの曲はいかにもフィンランド産のR&R要素のあるメランコリック・メタルといった感じです。歌のバックで伸びやかに泣くギターに、低音から高音までエモーショナルに歌うヴォーカルも聴きどころ。

posted by メタルの小屋 at 10:40| 千葉 ☁| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月04日

DIMENSION X / Implications of a Genetic Defense

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USのプログレッシヴ・メタル・バンドの’07年2nd。

艶やかな声質で中音域メインでエモーショナルに歌うヴォーカルがかなり印象的。7分、8分、13分の曲がある一方で、1分にも満たないものや2〜3分程度の曲も並んでおり、演奏をバックにナレーションが入るトラックがあったり、曲間が繋がっていたりとコンセプチュアルな内容の作品。Tr.1、2と小曲が続き、Tr.3がいきなりの13分の大作となっており、叙情的なキーボード入りのシリアスなサウンドと、変拍子入りのリズムでテクニカルに聴かせる曲になっています。

SHADOW GALLERYのブレント・オールマン辺りを思わせるような粒立ちの良い流麗なソロを決めまくるギターに、それに負けじとソロを決めるキーボード、メロディアスなフレーズも多いベース、テンポ自体はスローなものが多いながらも手数が多いドラムと演奏面の聴きどころはとても多いです。Tr.3終盤の長いギター・ソロは大きな聴きどころ。また、テクニカルなだけでなく緊張感溢れるダークなスロー・ナンバーTr.5のような曲もいいアクセント。

変拍子満載のテクニカルなリズム、速弾きソロ満載と、ある種分かりやすいテクニカルさを持った、王道テクニカル・メタル作品が好きな方に非常にオススメ。コレはGoodな作品です。

ラベル:オススメタル
posted by メタルの小屋 at 10:01| 千葉 ☔| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月09日

PRESSURE POINTS / Remorses To Remember

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フィンランドのプログレッシヴ・メタル・バンドの’10年1st。

プログレッシヴ・デス扱いのようなのですが、実際のところはクリーン歌唱パートがメインでグロウルの方が少な目。ブラスト・ビートを駆使したパートもありますが、むしろブラスト・ビートも使用するプログレッシヴ・メタルとして聴いた方がしっくりきます。また、へヴィさは重視しておらず、コードやクリーン・アルペジオに、エフェクターを駆使して多彩な音を聴かせるスタイルのギターもデス・メタル色が薄いです。

全編通して儚く叙情的な雰囲気が漂っており、ブラストや2ビート等のアグレッシヴなパートに変拍子を用いたテクニカルなパートと、アルペジオと儚げな歌唱を軸にした静のパートとの切り替わりが鮮やかな多彩な展開でじっくり聴かせてくれるサウンドが魅力的。歌メロはキャッチーという感じではないですが、ダンディな声質でのクリーン歌唱はとても魅力的です。そこに上記、多彩なギター・サウンドや、キーボード/オルガンが時に幻想的な雰囲気を加えてくるプログレッシヴ・メタル・サウンド。

Tr.4こそ2分少々の穏やかなインストですが、他は7分、9分、10分と長尺であるところも特徴です。しかしながら、その長さをしっかりと活かしたドラマティックな曲構成が実に素晴らしい1枚。また、歌うところは歌う、テクニカルに決めるところは決める、疾走するところは疾走するなど、展開が多いながらもハッキリとしていて分かりやすいのが魅力的。決してゴチャゴチャしていないし、変に性急すぎたりもしないので、複雑に作りこまれながらもそれを感じさせない内容と言えます。

メロディアスさを重視しつつ、曲によってはタッピング等も駆使したテクニカルなギター・ソロもGood。RIVERSIDE、WOLVERINEなど陰のあるサウンドが好きな方にとてもオススメで、それらのようなサウンドから歌メロの分かりやすさを控えめにして、幾分デス・メタル色を加えたようなものが聴きたい方にオススメ。サウンドもクリアな名盤です。

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posted by メタルの小屋 at 21:27| 千葉 ☔| Comment(0) | テクニカル/プログレッシヴ&ソロ・プレイヤー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする