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2018年01月28日

CRUX CAELIFERA / Ad Lucifer Aeternam Gloriam

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ブラジルのブラック・メタル・バンドの’04年1st。


各曲6〜8分程度の長さがありつつもとにかくひたすらに疾走しないサウンドが特徴的で(笑)、ミドル/スロー・パートがメインの不穏なブラック・メタル。ちょっぴりゴシカルな雰囲気を醸し出すキーボードと、たまにメロディックなフレーズを聴かせるギター、グルーヴィなベースが印象的なゴシック・ブラックといった感じの曲が中心で、Tr.1のように不穏なキーボードの音が初期EMPERORやGRAVELANDを思わせるような曲もあります。ラストTr.8はメタル色が一切ないとても荘厳なインストなので、こういったところからもこのバンドのゴシック志向が伺えます。


ただ、長い曲のバンドの多くが疾走パートとミドル/スロー・パートを巧みに切り替えてドラマティックに聴かせる手法を取るのに対し、ホントに疾走しないので起伏に欠けるところがあり、ちょっと曲そのものが冗長に感じられるのが難点。一部の曲ではリズムにテクニカルな面があったり、ヴォーカルも掠れデス声主体に朗唱も聴かせたりといった手法で聴かせるのが特徴です。基本不穏でありつつもゴシック色があるゆったりとしたブラック・メタルが聴きたい方にオススメ。


posted by メタルの宮殿 at 20:27| 千葉 ☀| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

CRUEL HUMANITY / Creatures Of Fear

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UKの個性派メロディック・ブラック・メタル・バンドの’03年1st。


時にフワフワと時にキラキラとしたキーボードに、掠れデス声主体のヴォーカル、少し薄っぺらい音質によって醸し出される冷たい雰囲気でブラック・メタル的なサウンドを下地にしていますが、刻みリフが主体で、メロディアスなソロのみならずバッキングでも高音のメロディックなフレーズを多用するギターはメロデス的ですし、グルーヴィなフレーズを聴かせるベースや、一部打ち込みも用いた機械的な質感のドラムもあって、ただのメロブラとは一味違ったサウンドが特徴的。


ストリングス系の音色でゴシカルさも時折醸し出しますが、割とブラストとパワー・メタリックな疾走パートが主体で疾走感はほどほど。総合的にはメロデス色とエレクトロ系サウンドの要素もある個性派のメロディック・ブラックといった感じ。特にグルーヴィなベースが印象的で展開も多めの8分のTr.4と、ブラック・メタル色が無く爽やかな叙情的なインストと言ってような前半からブラック・メタルらしい疾走パートへ移行するTr.8などが聴きどころ。ちょっぴり個性的なメロブラが聴きたい方にオススメ。


ラベル:メロブラ
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CREST OF DARKNESS / Project Regeneration

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ノルウェーのブラック・メタル・バンドの’00年3rd。なんとex:CONCEPTIONの(B)Ingar Amlienが中心となって活動しているバンド。Ingarはここでは(Vo,G)を担当(作品によってはベースも)。CONCEPTION活動時も並行して活動していたようです。


邪悪な刻みリフとトレモロ・リフ、タイトで硬質なブラスト・ビートによってインダストリアル・ブラックのような機械的な冷徹さが漂っているのが特徴的なブラック・メタル。実際にインダストリアル・ブラックと言えるのはTr.10のみですが、ブラスト・ビートによるタイトな疾走パートと変拍子交じりのメカニカルなリズムのミドル・パートを切り替えたり、掠れデス声主体に抑揚の無い低音歌唱を不気味に聴かせたりするところが機械的で冷徹な雰囲気を醸し出してきます。


また、ギター・ソロは結構メロディアスなところが特徴的で、そこは完全にブラック・メタル畑ではないIngarのなせるわざかなと思わせてくれるところです。曲によっては女性ヴォーカルをフィーチュアしてゴシカルな雰囲気も醸し出してきます。総合的にはちょっとテクニカルで個性的なブラック・メタルといった感じ。トレモロ & ブラストの王道のブラック・メタルとも、打ち込み等を駆使したインダストリアル・ブラックとも少々趣が異なったサウンドです。


posted by メタルの宮殿 at 20:18| 千葉 ☀| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

CORPSE OV CHRIST / To Goat Empire...The Lucifer Desire

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ブラジルのブラック・メタル・バンドの’12年1st。


南米的なブラック/スラッシュ系サウンドではなく、北欧直系のプリミティヴ・ブラックが下地になっているブラック・メタル。Opus〜の頃のMARDUKを思わせるような篭り気味でギターが後ろに引っ込んだミックスのサウンドが印象的ですが、ドラムとヴォーカルは前面に出ていてそこそこ厚みもあります。そして5〜8分の若干長めの尺の中で爆走パート主体にミドル/スロー・パートに切り替えたりして静と動の対比で聴かせるサウンド。


そして構成がかなりハッキリクッキリしているのも特徴的で、前半ひたすら3〜5分ほど爆走、後半はスローとか、2分爆走2分ミドルまた2分爆走とか、大雑把に言うとそういった感じの内容。とにかく爆走パートでの爆走ぶりが見事で、よくもまぁそれだけ長い時間爆走するなぁと感心する系のサウンドですw また、メロディックなフレーズも聴かせるベースがなかなか印象的で、爆走ぶりやそういったベースがちょっぴり目立つところなんかも'90年代のMARDUKを思わせます。


爆走するところは爆走し続ける反面、スローなところも同じく長めにスローなのでそこは好みが分かれるかも。また、かなりハイテンションに喚き散らすヴォーカルも特徴的です。このヴォーカルは時折ガテラル気味の低音デス声や、生気の感じられない低音の呟くようなヴォーカルを聴かせるところも特徴的。ギター・リフはシンプルかつ不穏で寒々しいものが反復するスタイルなので、メロディックすぎない爆走ブラックが好きな方にはとてもオススメ。


上記の通りミドル/スロー・パートもありますが、爆走パートの爆走ぶりが際立っている作品なので、プリミティヴ・ブラックが下地のファスト・ブラックが好きな方に是非とも聴いてみてほしいです。
posted by メタルの宮殿 at 20:14| 千葉 ☀| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

CHTHONIAN / Of Beatings and the Silence in Between

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フィンランドのファスト/ブルータル・ブラック・メタル・バンドの’07年1st。FINNTROLLのMathiasらによる3人組。


ミドル・パートが多めのTr.1は少々インパクトが弱いですが、その後の曲はブルータルなブラスト爆走パートが中心となっており、とにかく強烈!また、ミドル/スロー・パートにおいても手数多く、高速の2バス連打も聴かせるドラムによって総合的なブルータリティはとても高め。ギターはブラック・メタルらしい不穏なリフを連発して焦燥感を煽り、その下を時に高音域も駆使しながらグリグリと高速で動き回るベースも印象的です。


ファストでありつつトレモロ・リフのメロディックさも控えめなところもポイント。不穏なリフを軸に、寒々しいリフも纏いつつブラスト爆走パート中心のブルータルなブラック・メタルが聴きたい方にオススメ。音圧もしっかりとあるクリアで良好な音質なこともあり、ブルータリティや疾走感では1stの頃のZYKLONにも劣らないレベルです。爆走パートの割合ではMYRKSKOGに幾分劣るものの、やはりMYRKSKOGやZYKLON等が好きな方に是非とも聴いてみてほしい1枚。FINNTROLL的な要素は一切無いですw
posted by メタルの宮殿 at 20:08| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月24日

ALLFADER / At Least We Will Die Together

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ノルウェーのブラック・メタル・バンドの’06年1st。


ガッシリした刻みリフと、時に邪悪で時にメロディックなトレモロ・リフを併用するギター、ブラスト・パートとミドル・パートを切り替えるドラムによるガッシリしたブラック・メタル。曲の構成がカッチリしており、トレモロ・リフがかなりキャッチーであるところから、ブルータリティがありつつもかなり分かりやすいサウンドが魅力的。そして特に大きな聴きどころとなるのがリード・ギタリスト、Per Vallaのギター・ソロ!非常にテクニカルかつ流麗で、邪悪なメロディのソロをメインに曲によっては叙情的なメロディも聴かせてくれます。


ヴォーカルは絞り出すような汚い掠れデス声と気合の入ったグロウルを併用するスタイルで、これもなかなかの迫力。音質も非常にクリアで厚みがあり、演奏力、楽曲とも申し分無く、クウォリティ重視の方にはとてもオススメな1枚。
ラベル:オススメタル
posted by メタルの宮殿 at 18:13| 千葉 ☀| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ABIGAIL WILLIAMS / In The Absence Of Light

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USのブラック・メタル・バンドの’10年2nd。


1stではEMPERORのTrymがゲスト参加し、バンドのサウンドそのものも2nd辺りのEMPERORやDIMMU BORGIRを思わせるような高品質なシンフォニック・ブラックだったわけですが、今作はそこから若干路線変更。キーボードの使い方がオーケストラ的なシンフォニックな感じではなく、冷たい空気を運んでくるスタイルに変わっているのが大きな特徴で、Tr.1から寒々しいキーボードとトレモロ・リフを活かしたEMPERORの1stの曲を思わせるようなシャッフル・ミドル・ナンバーが飛び出してきます。


とにかく曲がよく練られているのがポイントで、複雑な構成をしていて6〜8分と若干尺も長めですが、リフが分かりやすくフックがありメロディも魅力的なところが素晴らしく、決して聴いていて複雑に感じさせない仕上がりになっているのが特徴。そしてドラマーがまた素晴らしい働きをしており、EMPERORのTrymを思わせるような怒涛の高速ブラストと2バス連打を決めまくりつつ、やはりTrymを思わせるような豊富な手数とリズム・パターンで聴き手を魅了してくれます。ミドル/スロー・パートでの多彩なリズム・パターンに、流れるようなドラミングが実に素晴らしいです。


ミドル・パートが主体の曲もありますが、ブラスト・ビートによる疾走パートが多く、とてもウマく起伏のついたサウンドになっています。また、寒々しく不穏なトレモロ・リフをメインにしつつ、要所でメランコリックさを孕んだメロディックなトレモロ・リフが大炸裂したり、非常にメロディアスなギター・ソロが炸裂したりして、邪悪さを保ちつつもドラマティックに聴かせてくれるところも魅力的。


前作のシンフォニックさが好きだった方にはイマイチかもしれませんが、やはりトレモロ・リフのメロディやフックある刻みリフの数々は魅力的ですし、冷たい質感のキーボードに、怒涛の手数足数を誇るドラムも聴きごたえ抜群です。カッチリしたブラック・メタルが好きな方に非常にオススメの名盤。


ラベル:オススメタル
posted by メタルの宮殿 at 18:10| 千葉 ☀| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ABIGAIL WILLIAMS / Becoming

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USのブラック・メタル・バンドの’12年3rd。


1stではDIMMU BORGIRや2ndの頃のEMPERORを思わせるような豪奢なシンフォニック・ブラック、2ndではそこから少し変化してシンフォニック色を抑えた1stの頃のEMPEROR寄りになった冷たい空気を醸し出すブラック・メタルを披露。今作はそこからさらに前進し、2ndの延長上にあると言っていい冷たい質感のキーボードを活かしつつ、陰鬱なリフが印象的な作風へと変化。ディプレッシヴ・ブラック的な陰鬱さや悲しみを押し出し、アトモスフェリックさを湛えたサウンドになっているのが印象的。


曲の尺も長尺化しており、Tr.1から11分。他にもTr.3が8分、Tr.4が10分、Tr.6が17分半と、全6曲ながらも55分のボリュームがあります。その長尺化に見合った多彩な展開を見せつけるサウンドが印象的で、ブラスト疾走パートを軸に、ゲストのチェロをフィーチュアした妖しげなスロー・パート、ドラムレスの神秘的な静のパート等も盛り込んだ内容でじっくり聴かせてくれます。Tr.2等の5分半程度の曲でもスローから爆走への展開があって聴きごたえは十分。


また、タイトなブラストと高速2バスはもちろん、スロー・パートでも多彩なリズム・パターンで飽きさせずに聴かせてくれるドラムは今作でも健在。やはり素晴らしいです。ギターは悲しい単音フレーズと悲しいトレモロ・リフ、陰鬱なクリーン・アルペジオがメインになっていて、前作までにあったようなメロブラ的なクサみやドラマティックさというものがほぼ無くなっているのが大きな特徴。メロディアスなギター・ソロも無くなっています。


ということで、1st、2ndのようなDIMMU BORGIRやEMPERORみたいなドラマティックなものが好きだった方にはしっくりこないかもしれない作品。正直私もリリースされた当初は「あれ?このバンドこんなのだったっけ…?」とかなり戸惑いましたが、改めて聴いてみると「非常によく練られたドラマティックなディプレッシヴ・ブラック」といった感じの非常にクウォリティの高い作品と実感しました。なんだかんだブラスト・パートとスロー・パート半々くらいなので疾走感も十分。


少しモヤモヤした広がりのある質感の音質も作品に合っていてGood。USディプレッシヴ・ブラック的なサウンドを下地に、クリアな音質と安定感ある演奏、多彩なフレーズによって彼ららしくドラマティックなサウンドに組み上げたようなそんな独自な内容の1枚。総合的にはプログレッシヴ・ブラックと言っていいような内容でしょう。DIMMU BORGIR、EMPEROR色はすっかり無くなり、フォロワーからは完全に脱却したと言い切れる充実の作品。儚げなチェロが美しいTr.6まで聴きどころ満載です。


ラベル:オススメタル
posted by メタルの宮殿 at 18:05| 千葉 ☀| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

ECLIPTIC SUNSET / Of Torment and Grief

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アルゼンチンの個性派ブラック・メタル・バンドの’06年2nd。クリーン・ヴォーカル、ヴァイオリン、チェロなどのゲストを加えて制作。


薄っぺらくて篭ってモヤモヤした音質のブラック・メタルが下地になっているサウンドでありつつ、上空をキーボード・オーケストレーションがふわ〜っと舞い、要所でゲストのストリングスのメロディが響き渡るゴシカルでメランコリックなところが特徴的なブラック・メタル。さらに、音質に反して演奏面は充実しており、寒々しいトレモロ・リフとデス・メタリックな低音リフを聴かせるギターに、手数多くブラスト爆走しながら高速2バス連打も決め、多彩な2バス・ワークもカッコいいドラム等聴きごたえは十分。


また、テンポ・チェンジやリズム・チェンジのある展開に、ゴシカルな静とブラストの動を対比させた展開、さらに変拍子の使用と、これまた音質に反して曲の方もかなり凝っているのがポイント。爆走パートよりはスローなパートの方が多めですが、スローなパートでも高速2バス連打を聴かせるドラムがなかなか強烈。それでいて8〜9分の曲はTr.1と3のみで、曲の長さは5分程度と普通であるにも関わらず、展開が多めというのが特徴的です。


5分程度ながら起伏が激しく邪悪さ強めのTr.2や、アンビエンティッシュなキーボードっとストリングスの妖しいメロディがA FOREST OF STARS辺りを思わせるようなTr.6が聴きどころ。さらに、笛等が入ったメディエヴァル・フォーク的ナンバーTr.7や、キーボードによる悲しいインストTr.8のような曲も収録した作品。邪悪なパートとゴシカルでメランコリックで妖しげなパートを切り替えて巧みに聴かせる個性派のブラック・メタルが聴きたい方にオススメ。


ラベル:個性派メタル
posted by メタルの宮殿 at 23:10| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

EARTH PLAGUE / Cult of Damnation

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ハンガリーのブラック・メタル・バンドの’13年1st。ex:SAMATH NAURのPatrikらによる二人組バンド。


ミドル・パートとブラスト・パートを切り替えながら、どんよりしたシンプルでノイジーな低音リフで進むブラック・メタル・ナンバーと、よりシンプルなリフと2ビートで疾走するブラック・スラッシュ、ブラッケンド・ハードコア系のナンバーが収録された作品。どんよりした雰囲気や掠れデス声はブラック・メタルそのものですが、とにかく本当にリフがシンプルなので、どれかといえばプリミティヴ・ブラックや、ブラッケンド・ハードコアなどが好きな方にオススメ。


posted by メタルの宮殿 at 23:05| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DRUNEMETON / Fullmoon Asbath

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ロシアのペイガン・ブラック・バンド、HERESIARCH SEMINARYが改名したバンドの’15年改名後1st。


叙情的で寒々しくメロディックなトレモロ・リフを纏ってブラスト爆走するメロディック・ブラック・メタル。そこに時折薄らキーボードを被せて冷たさをさらにプラスしてくるサウンド。掠れデス声もブラック・メタルらしくて最高です。曲の長さは7分台のものがメインで、10分の曲もありと少し長めですが、良く練られた構成にトレモロ・リフのメロディが魅力的で聴き応えは抜群。Tr.3はENSLAVEDのFrostに収録されている名曲「Fenris」のカヴァー!冷たい質感のこの曲も違和感無くハマっています。


トレモロ・リフ満載かつブラスト・ビートがメインなので、トレモロ & ブラスト大好きな方に激押しですし、冷たい質感も感じられるので寒々しいブラック・メタルが好きな方にもオススメ。刻みリフがほぼ無いのでメロデス、正統派メタル的な要素は希薄。ということで、プリミティヴ・ブラックが下地でメロデス臭を感じさせないメロブラが好きな方に是非とも聴いてほしい作品。叙情性は強いですが薄メロ・プリブラ好きにもオススメです。


一際叙情性と冷たさが強いTr.4は超名曲!強いて言うなら全7曲中、上記Tr.3と、Tr.7もGRAVELANDの「Barbarism Returns」のカヴァーなので、カヴァー曲が2曲というのが気になる方もいらっしゃるかと思いますが、他5曲がいずれも素晴らしいクウォリティですので是非とも聴いてみてほしいです。名盤!!


なお、改名前バンドのHERESIARCH SEMINARYも素晴らしい薄メロ・プリブラ作品を2作品残していますので、そちらもオススメです。改名後のこのバンドはよりメロディックであるところが違いと言えます。
ラベル:オススメタル
posted by メタルの宮殿 at 23:02| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DROHTNUNG / Drohtnung

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オーストラリアの独りディプレッシヴ・ブラックの’12年1st。のちにメンバーが集まるようですが、この作品は独りです。


ズゥゥゥゥ〜〜〜んとしたノイズ・ドローン・アンビエント・ドゥームTr.1から始まるこのアルバムは、とにかく光が届かない絶望感と閉塞感が充満したディプレッシヴ・ブラック。Tr.2、3、5と薄っぺらくモヤが大量にかかった不明瞭な音質の中を、非常に遅いドラムのリズムとシンプルでありつつ陰鬱なギターのメロディ、そして死にそうな絶叫が木霊する、病んだ空気全開のサウンドを聴かせてくれます。Tr.4もひたすら沈み込むように暗いアンビエント・ナンバーで、鐘のような音が不定期にゴーンと鳴るのがまた不気味。


ほとんど何をやっているのか聴きとれないような篭って不明瞭な音質ですが、ドラムがシンバルを多めにバシバシ叩くところがちょっと面白かったり、曲の中でも後半でちょっぴりスピード・アップしたりといった展開もあります。ただ、疾走することは一切無く基本的には遅く暗くジメジメしたディプレッシヴ・ブラックです。自殺系と言われるようなタイプの希望が遮断されたディプレッシヴ・ブラックが好きな方にオススメ。ただ、全5曲で30分弱とボリュームは少々少なめです。
posted by メタルの宮殿 at 17:59| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DORMIN / Psykhe Comatose Disorder

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イタリアの個性派ブラック・メタル・バンドの’13年1st。


ブラック・メタルが基本でありながらも曲によってその表情が異なり、メランコリックな単音リフとクリーン歌唱のパートに、邪悪なリフとグロウルでのブラック・メタルらしい疾走パートを交えたTr.2、暗黒感の強いスロー・パートからテンポアップして狂気的な地声シャウトを聴かせるTr.3、心音やインダストリアル・ノイズを交えつつ進んでいく神秘的な雰囲気のアンビエント・ナンバーTr.4、疾走主体に起伏のある展開で聴かせるTr.5、不穏で気持ち悪いトレモロ・リフが印象的でこれまた起伏のあるアルバム最長12分半のTr.6、低音の歌唱とメランコリックなギターによる静かなTr.7と、ただのブラック・メタルとは言い切れないサウンド。


かといって、ドゥーム要素やゴシック要素、デス要素があるかと言われればそうでもないので、ドゥーム・ブラックとかゴシック・ブラックとか言うのもなんだか違う。ダークなパートもあるものの決してディプレッシヴ・ブラックとも言えない。といった感じの、個性的なブラック・メタル・サウンドです。不穏で暗黒なリフやブラスト等でブラック・メタル感を存分に出しつつ、変わった展開で聴かせるものが聴きたい方にオススメ。

ラベル:個性派メタル
posted by メタルの宮殿 at 17:54| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DOR FEAFAROTH / Истребление духовной проказы

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ロシアのシンフォニック・ブラック・メタル・バンドの’14年1st。


やかましく喚き散らすのをメインに時折グロウルも聴かせ、渋い朗唱までも聴かせるヴォーカルと、邪悪でありつつなかなか派手なストリングス主体のオーケストレーションを聴かせるキーボードが印象的なシンフォニック・ブラック路線の作品。音質こそ軽く、曲の長さも4分程度と普通ながらも曲の構成はかなり凝っているし、変拍子を使ったり、小節数にひねりを持たせたり、テンポが急に切り替わったりするひねくれたところもまた印象的な作品。


そうでありつつ、ブラスト爆走パートも多めで暴虐性もあり、ギターも前面に出てくる場面は少ないながらも寒々しく悲しげなトレモロ・リフを軸に速弾きフレーズも駆使したりしてしっかりと世界観を構築しています。オペラチックな朗唱を聴かせるTr.2に、非常にハイテンションに喚き散らすTr.4等、やはりヴォーカルにかなりクセがあるので聴く人を選ぶ作風ではあります。割とギター主導のTr.5のようにメロブラっぽい曲もあります。スローなパートと派手なオーケストレーションを纏った爆走パートを対比させたラストTr.7はアルバム中最もドラマティックな曲で大きな聴きどころ。


薄い音質でありつつ、曲や演奏がかなり凝っている邪悪なシンフォニック・ブラックが聴きたい方にオススメ。トータルで33分半とボリュームはコンパクトですが、中身はなかなかに濃い聴きごたえのある1枚です。

posted by メタルの宮殿 at 17:49| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

DIVINE CODEX / Ante Matter

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イタリアの二人組ブラック・メタル・バンドの’10年1st。片方が(G,B)、片方が(Key,Ds)とバランス良く担当。ヴォーカルはゲストが参加。SETHERIALのMysteriisに、ex:SETHERIALのM.Svavelが主にアグレッシヴな掠れデス声を聴かせ、MAYHEMのAttila Csiharが持ち前の喉をすり潰すような気持ち悪いデス声を披露してきます。


そのAttilaの参加が非常に活かされている、まさにMAYHEMのDe Mysteriis Dom Sathanasのような殺気と冷気が充満した寒々しい怒涛のファスト・パートと呪術的で不気味なスロー・パートとの切り替わりで聴かせるブラック・メタル・サウンドで、そこにこれまた冷気と呪術的空気を運んでくるフワ〜っとしたキーボードが薄らと被さるのが特徴的。爆走主体の曲を中心に、ノイズと呪詛的な声の1分のTr.4や、アンビエントに不気味な声が木霊する呪術的な曲Tr.7のような曲を収録した内容。


もうAttilaのファンには是非とも聴いてみてほしい作品で、聴いていて「あ、Attilaやっぱりすげぇwww」ってなることうけあいな作品。上記のTr.4、7の不気味な声はやはり彼のものでしょうし、低音で唸るような気持ち悪いデス声もやはり彼ならでは。上記MAYHEMのDe Mysteriis Dom Sathanaの持つ地下室的な密閉された空気感と呪術性、儀式的雰囲気、寒々しさ、さらに怒涛の破壊的サウンドを見事に継承したような作品。


そもそもブラック・メタル臭すら漂ってこないジャケットからは地下室的な雰囲気など微塵も感じられませんが、中身はMAYHEMのDe Mysteriis Dom Sathanasのような実に強烈な内容!各楽器の音の分離はいいですが、薄らモヤがかかったような綺麗すぎない音がまたGood。全9曲で2分以下の小曲3曲のトータル32分半とボリュームは少な目ですが、それでも中身が濃くて充実している1枚です。タイトかつ手数の多い高速ドラム、決してメロディックにならない寒々しいギターも素晴らしく、文句の付けどころのない名盤!
ラベル:オススメタル
posted by メタルの宮殿 at 17:45| 千葉 ☁| Comment(0) | ブラック A〜N | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする