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2019年06月02日

◎2019年6月2日〜6月30日、じめっと悲しく陰鬱な作品特集!

【対象期間:6月2日 00:00 〜 6月30日 23:59のご注文】

じめっとした季節になってまいりました…。

カラっとした爽やかな作品でじめじめと吹き飛ばすのもいいですが、ここはあえてじめっと悲しく陰鬱な作品に浸るとしましょう。

ということで!そういった作品の特集を開催!

【アンニュイ】【陰鬱】【絶望的】【とても悲しい】【フューネラル】【メランコリック】【ディプレッシヴ・ブラック】のタグがついた作品を紹介!

上記対象期間中、商品に上記タグがついた作品が1点から10%オフとなります。


ぜひ陰鬱な作品、悲しい作品に浸ってみてください。

※カートのシステムの都合上、決済時には割引額が適用されません。ご注文後の自動送信メールの後の手動メールにて、割引後の額をお伝えいたしますのでご了承のほどよろしくお願いいたします。
※送料半額、無料は割引前ではなく、割引後の合計金額が対象となりますのでご注意くださいませ。

以下に作品の一部を紹介!

■G.E.N. / No Ink For A Self Portrait

詳細不明 ゴシック・ドゥーム’14年作 【メランコリックなコード進行や儚げなアルペジオによるリフの数々、アンニュイな低音歌唱と絶望的なデス声、スローなリズムによって紡がれるメランコリック・デス・ゴシック。悲しく美しいものが好きな方にとてもオススメ。】

◎MARTYR LUCIFER / Farewell To Graveland

 詳細不明 アンニュイ・メタル’11年作 【メランコリック・メタル的なものもあれば、曲は明るいんだけれどもアンニュイなものもあり。低音で気怠く歌われるヴォーカルがどの曲もアンニュイなものにしています。だからアンニュイ・メタルw メランコリック・メタルやゴシック・メタルとは言いづらいものの間違いなくアンニュイではあるメタル・サウンドです。】

■EVIDENCE / Fissure

メキシコ メランコリック・メタル’10年 1st 【メランコリックな単音ギター・フレーズの数々に、アンニュイなクリーン歌唱に慟哭のグロウルを混ぜたヴォーカルが印象的なメランコリック・メタル。ギターがとにかく悲しい儚いフレーズを連発してくるので、悲しくスローなサウンドが好きな方にとてもオススメ。】

■IMMENSITY / The Isolation Splendour

ギリシャ フューネラル・ゴシック’16年 1st 【ストリングス系の音色で伸びやかにそして悲しいバッキングを聴かせるキーボードと、ゴシック・メタル的な中音域の悲しい単音メロディのギターのバッキング、絶望感漲るガテラル・ヴォーカルと芯の通った男前な声質でアンニュイなクリーン歌唱を聴かせる悲しみに特化した内容。各々8〜10分と長めでじっくり浸れます。悲しみサウンド好きには是非とも聴いてほしい名盤!】

■HEDON CRIES / Hate Into Grief

ギリシャ ゴシック・メタル’03年 1st 【儚く悲しいピアノ、泣き要素の強いギター、スロー/ミドル・テンポ中心のリズムの上を絶望感の強いガテラル・ヴォーカルが乗っかるゴシック・メタル・サウンド。'90年代ゴシック・メタル直系で実に耽美。時にフューネラル・ゴシック的な雰囲気すら醸し出す悲しみあふれるゴシック・メタルが好きな方にとてもオススメ。】

■HEDON CRIES / Affliction's Fiction

ギリシャ ゴシック・メタル’07年 2nd【泣き要素の非常に強いギターに悲しげで儚く耽美なキーボード・オーケストレーション、絶望的なガテラル・ヴォーカルと、前作と基本的なサウンドは変わらない'90年代的なゴシック・メタルながら、疾走パートへの切り替わりの展開が増えてメロデス要素が大幅増した内容。慟哭のゴシックと泣きのメロデスが融合した強烈な1枚!】

■MIRROR MORIONIS / Eternal Unforgiveness

ロシア フューネラル・ゴシック’13年 1st 【全8曲でそのうち4曲が9分前後、そして14分半の曲も1曲ありの大作主義です。冷たい質感を醸し出すキーボードのふわ〜っとした質感に、ピアノの冷たく煌めくサウンド、さらにヴァイオリンのような繊細なトーンで奏でられるギターの悲しいメロディと、実にロシア産らしいサウンド。悲しくも美しいサウンドが満載されています。聴けばそのままロシアにひとっとびできる名作。】

★MISTGUIDE / Misery Thorns

フィンランド 独りディプレッシヴ・ブラック’11年 2nd 【絶望的で悲痛な絶叫、ノイジーなリフと悲しいフレーズのトレモロ・リフ、消え入りそうなスローなリズムによるディプレッシヴ・ブラック。とにかくバックを流れるギターのメロディが悲しく、朧げな空間を創出するサウンド・プロダクションと相まって非常に陰鬱な作品。自殺系と言われるタイプのディプレッシヴ・ブラックが好きな方に非常にオススメな力作。】

◎DYSTER / Le Cycle Senescent

フランス 独りディプレッシヴ・ブラック’10年 1st 【全体的にギターが紡ぎだすメロディを反復させて曲を引っ張っていくものが多く、疾走曲にしてもスローな曲にしても、時にキャッチーとも言える陰鬱単音ギター・メロディが印象的なディプレッシヴ・ブラック。また、意外と曲には展開があり、ただ単調なだけではないのもポイント。音質は薄っぺらいですがそれが空しさなどを強調する上で効果的に作用している作品。】

■EMPTINESS SOUL / Three Days

ロシア フューネラル・ゴシック・メタル’12年 5th 【強烈な慟哭のギターのメロディが炸裂し、さらに沈み込むようなガテラル・ヴォーカルとスローなリズムによる、フューネラル・ゴシック。リフがそんなにヘヴィではないのが特徴なので、フューネラル・ドゥームのような重苦しさは無し。とにかく悲しいメロディが反復するサウンドが好きな方にオススメ。サウンド・プロダクションも良好。儚くも美しい1枚。】

■KRIEF DE SOLI / Munus Solitudinis

カナダ 独りフューネラル・アンビエント・ドゥーム’12年 2nd アンビエンティッシュで悲しいのが基本でありつつ時に荘厳に、時に壮大な打ち込みオーケストレーションが前面に出ているのが特徴的なフューネラル・ドゥーム。21分のTr.1をはじめ、あと3曲15分ほどの曲が入っていて小曲はTr.2だけの超大作主義。激遅パートばかりですが、ギターのオン、オフにより静と動を切り替える展開で聴かせてくれます。異常なほどに悲しく絶望的なTr.1〜3が聴きどころの名盤!】

◎TROU NOIR / Trou noir vortex

多国籍 ディプレッシヴ・アンビエント・ブラック’12年 1st【アンビエント部分は悲しく、ノイジーなブラック・メタル的な演奏が入る部分もリフが悲しいのが特徴。そしてヴォーカルは死にそうな強烈な絶叫を上げるディプレッシヴ・ブラック系のサウンド。曲の尺も長く、10分が1曲、15分半が1曲で他も6〜9分弱の曲が6曲並ぶ大ボリュームのディプレッシヴ・アンビエント・ブラック。】

■ENDIMION / Cancion desde la voz primera

チリ メランコリック・デス・ドゥーム’11年 1st 【アルバム序盤こそ遅くてちょっと悲しいメロデス/ドゥーム、哀愁のエピック・ドゥーム程度にしか思いませんが、中盤から壮絶な悲しみを発散してくるメランコリック・デス・ドゥーム作品。中音域で悲しいメロディをバックで奏でたり、泣きのソロを聴かせるギター、グロウルを中心によりスローなパートで沈み込むようなガテラル・ヴォイスを聴かせる絶望的ヴォーカル。悲しみのスロー/へヴィ・サウンド好きに聴いてほしい名盤。】

◎CHALICE OF SUFFERING / For You I Die

US フューネラル・ドゥーム’16年 1st 【10分程度と長尺な曲が並びつつも、展開もあってドラマティックさもあるフューネラル・ドゥーム。フューネラル・ドゥームの中でも雰囲気だけではなく、ストレートに悲しみをメロディでぶつけてくるようなサウンドが好きな方にとてもオススメ。そこそこ幅の広いサウンドではありますが、悲しみのスロー・サウンドが好きな方には是非とも聴いてみてほしい作品です。】

◎ARCANAR / The Dusty Sovereign(Пыльный владыка)

ロシア メランコリック・デス・ドゥーム’06年 1st 【へヴィでありつつ悲しみを孕んだリフと、儚いクリーン・アルペジオを聴かせるギター、慟哭のガテラル・ヴォーカルと、渋くアンニュイな低音クリーン歌唱を使い分けるヴォーカル、そして悲しみをストレートにぶつけてくるキーボードによるメランコリック・デス・ドゥーム。各曲が5分程度と長くもないので、このテのサウンドの中では聴きやすいのも特徴。】

■YOUR TOMORROW ALONE / Ordinary Lives

イタリア メランコリック・ゴシック’12年 1st【バンド名からして、「お前の明日は孤独だ」などと酷く寂しいこと言ってくれるバンドで、内容もそんな感じ。とにかくメランコリックなメロディーに包まれた悲しみ溢れる1枚!ゴシカルで珠のごとく煌く悲しいピアノの音や、より一層の悲しみを引き立てるストリングス的なキーボードの音も実に素晴らしい。悲しみサウンド好きに強烈にオススメな強力メランコリック・ゴシック。】

■A YOUNG MAN'S FUNERAL / Thanatic Unlife

ロシア ドゥーム・メタル’13年 2nd 【非常にヘヴィなリフと非常にスローなリズム、悲しみや絶望を感じさせるフレーズとガテラル・ヴォーカルによる、WORSHIPなどを思わせるフューネラル・ドゥーム。時折挿入されるピアノのメロディがまた儚さや絶望感を煽ります。全3曲入りながら、16:10、16:31、9:45とそれらしい長尺ぶりで聴き応えは十分。フューネラル・ドゥームが好きな方には是非とも聴いてほしい1枚。】

■ABLAZE IN HATRED / Deceptive Awareness

フィンランド フューネラル・ドゥーム'06年 1st【モヤモヤして広がりのあるサウンド・プロダクションと、ほわ〜っとしたキーボードの音が北欧的な冷たさを運んでくるクールなフューネラル・ドゥーム。ディプレッシヴ・ブラックにも通じるような陰鬱なアルペジオに、ガテラル・ヴォーカルも絶望感、悲壮感を増していてGood。絶望的でありつつも儚く美しいサウンドが好きな方にオススメ。】

■IMINDAIN / And The Living Shall Envy The Dead

UK フューネラル・ドゥーム’07年 1st【沈み込むような絶望的ガテラル・ヴォイス、非常にスローなリズム、悲しみや絶望感を孕ませた低音リフと悲しみ溢れる中低音メロディにクリーントーンの悲しいフレーズを聴かせるギターによるフューネラル・ドゥーム・サウンド。曲によっては生気の感じられない低音朗唱を聴かせる場面もあるなどとにかく絶望感と慟哭感に溢れたサウンド。悲しみの重低音サウンドが好きな方に非常にオススメ。】

◎MERKNET / Nigra Diaconia

ロシア ディプレッシヴ・ブラック’13年 1st 【囁きと唸り声の不気味なイントロダクションTr.1が示唆する通りの陰鬱かつ恨みの篭ったようなディプレッシヴ・ブラック・サウンド。生気薄めの掠れデス声から絶叫、ウィスパー・ヴォイスまで幅広いヴォーカルに、もや〜っとした音質とスローなリズムが主体のサウンド。篭った音質と割と長尺な曲、そして絶望感強めのディプレッシヴ・ブラックが聴きたい方にオススメ。】

◎GOATPSALM / Sonic Desterilization of Light

ロシア ノイズ・ドローン・アンビエント’12年 1st 【無機的なドローン・サウンドに随所にピリッとノイズが絡んでくるアンビエント・サウンド。Tr.8まで分かれているものの曲に一切の切れ目は無く、アルバム1枚で53分程度の長大な作品。無機的であると同時に非常に暗く光が差し込まない絶望的な雰囲気も内包しているのが特徴。メタル要素の無い沈み込むような長大ドローン・アンビエントが好きな方にオススメ。】

■GRAVISLATRO / Selectiva ignorancia

スペイン 独りディプレッシヴ・ブラック’14年 1st 【3曲入りながら、Tr.1から8:35、13:06、19:24の大作主義。とにかくひたすらに陰鬱で光が一切差し込まない作風。ノイジーな質感でシンプルながらも陰鬱さと悲しみを内包したトレモロ・リフが寒々しく吹き荒れ、引き摺るようにスローなリズムとモヤモヤした音質により寒々しさを増幅させて体温を奪っていくタイプのディプレッシヴ・ブラック・サウンド。1曲辺りのリフが少ない反復系が好きな方にとてもオススメ。】

◎GRAVEN DUSK / Graven Dusk

カナダ 独りブラック・ドゥーム’14年 1st【フューネラル・ドゥームばりに遅いリズムと、ブラック・メタル的なモヤモヤして薄っぺらい音質、ブラック・メタル的なノイジーで陰鬱なリフ、沈み込むような絶望的ガテラルと嘆くような絶叫を聴かせるディプレッシヴ・ブラック・ドゥーム。キーボードがふわ〜っと儚げに漂ったり、ピアノが直接的に悲しいメロディを紡いできたリする曲もあれば、ギターがとにかく暗いリフを延々と奏でる曲もありの作品。】

◎ENOCH / Sumerian Chants

イタリア ゴシック・デス・ドゥーム’13年 3rd 【スローなリズムとどんよりしたへヴィでシンプルなリフはドゥーム・メタル的ながら、ストリングス系の妖艶な音色や儚く悲しいピアノの音色が加わるところがかなりゴシカル。ヴォーカルは沈むようなガテラルを主体にグロウルで叫ぶところもありの、総合的にはゴシック・デス・ドゥームといった感じのサウンド。絶望的な雰囲気で悲しみが滲み出るようなゴシック色のあるデス・ドゥームが聴きたい方にオススメ。】

◎SUICIDAL ANOREXIA / MHIIMB|MSBFAR

メキシコ ディプレッシヴ・ブラック’10年 1st【ノイズに塗れたサウンドに、モヤモヤしていてさらに非常に薄っぺらい不明瞭なサウンド・プロダクションの奥を非常に陰鬱なフレーズと絶叫が飛び交う自殺系ディプレッシヴ・ブラック・メタル。XASTHURからの影響が感じられる作風。Tr.5のようなアンビエント・ナンバーも暗すぎの一言。メタルらしい演奏よりも、ひたすら陰鬱な雰囲気を醸し出すタイプのディプレッシヴ・ブラックが好きな方にオススメ。】

◎NJIQAHDDA / Nji. Njiijn. Njiiijn.

 US アトモスフェリック・ブラック’08年 5th 【今作も後の作品同様、Tr.1から15:58、18:05、17:27、21:05で全4曲ながら72分半の超大作主義。モヤモヤした篭った音質の中からノイズと化して飛んでくる悲痛な掠れデス声絶叫、ノイジーかつ陰鬱なギター・リフと、陰鬱なクリーン・トーン・アルペジオによる静と動を切り替えながら進むアトモスフェリック・ディプレッシヴ・ブラック的な路線。後年の作品と比較すると1曲辺りのリフが少ないです。】

◎RATTENKONIG / Conjuration of Hate

オーストラリア Rawブラック’16年 2nd 【かなり薄っぺらくノイジーでモヤモヤと篭った音質、細い掠れデス声で悲しそうに絶叫し続けるヴォーカル、薄らと悲しいトレモロ・リフとキャッチーさのあるギターとベースのユニゾン・フレーズも聴かせる薄メロ・プリブラ系のサウンド。邪悪な感じのメロディックさではなく、陰鬱かつちょっと悲しいメロディックさのトレモロ・リフの薄メロ・プリブラや、ほんのりディプレッシヴなブラック・メタルが好きな方にオススメ。】

◎INTER ARBORES / Я.Отрешённость.Границы.Святое

ロシア ノイズ/アンビエント’10年 1st(唯一のスタジオ・フル) 【1曲38分の大作で、ノイズが強烈なスラッジ的なパートと、アンビエント・パート、クリーン・サウンドのネオフォーク的なパートやポスト・ロック的浮遊感を湛えたパートを切り替えながら進むダークなノイズ/アンビエント大作。メタル要素は一部のヘヴィなパートくらいにしかありませんが、アヴァンギャルドかつ陰鬱な雰囲気のものが好きな方にオススメ。】

◎OLD THRONE / O Novo Mundo Pagao

ブラジル 独りブラック’13年 2nd 【NEBLINA SUICIDAも稼働しているFernando Count Oldによる別プロジェクト。篭った音質でボスボス鳴りながら疾走するドラム、唸るような掠れデス声、陰鬱なメロディで要所でかなり悲しい高音のトレモロ・リフでドラマティックに聴かせるギターによるディプレッシヴ要素のあるプリミティヴ・ブラック。また6〜9分弱と長尺な曲が多く、Tr.7は13分あります。陰鬱で薄ら悲しいプリブラが聴きたい方にオススメ。】

◎KRIEG FILOSOPHY / Krieg Filosophy

ブラジル ディプレッシヴ・ブラック’15年 1st【メタル色のほぼ無い陰鬱なサウンドをバックに絶叫するTr.2のようなディプレッシヴ・ナンバーもあれば、Tr.3のように疾走パートを軸にしつつ陰鬱なスロー・パートを挟むナンバーもありの内容。Rawな音質でかつ生気が薄めのヴォーカル、陰鬱なフレーズ主体のサウンドにより総合的にはディプレッシヴ・ブラック色の強い1枚。】

■FERAL / For Those Who Live in Darkness

カナダ 独りディプレッシヴ・ブラック’14年 1st 【全7曲ながらもTr.1から10分半あり、他も7分半〜9分、さらにラストは14分の大作と長尺な曲が並んでいます。悲しみが強く陰鬱でありつつもドラマティックなディプレッシヴ・ブラックが聴きたい方にオススメ。要所以外は薄メロ・プリブラ程度の薄らしたメロディックさで、メロブラというほど終始メロディアスなクサみが無いのも特徴。聴きごたえのある良質独りディプレッシヴ・ブラック!】

■DANTALION / Return to Deep Lethargy

スペイン 悲しみのブラック・メタル’12年 4th【怒りと悲しみが入り混じったような気合の入った絶叫グロウルに、地声混じりの泣きそうな絶叫を聴かせるヴォーカルがディプレッシヴな空気を醸し出すブラック・メタル。悲しいメロディのトレモロ・リフのスロー・パートと、叙情性のあるトレモロ・リフのブラスト疾走パートを切り替える起伏の付いた展開もGood。計算されて構築された曲も演奏も素晴らしい名作。】

■FEIGUR / II, Desolation

フランス 独りディプレッシヴ・ブラック’10年 1st 【細い声で悲鳴を上げながら絶叫するヴォーカル、モヤモヤした音質、バックで流れる悲しいフレーズ、スローなリズムと陰鬱さと悲しみしか残らない良質な(というのも変だけど)自殺系サウンド。ひたすら陰鬱で悲しいものが好きな方にオススメ。】

■LOTUS CIRCLE / Caves

ギリシャ ディプレッシヴ・ドローン・ドゥーム・ブラック’12年 2nd 【ノイズを纏った陰鬱で「ずうううううぅぅぅ〜〜〜ん」と轟く物凄い低音のリフがスローなテンポの中を漂うディプレッシヴ・ドローン・ドゥーム・ブラック。ドラム等のリズム打楽器が一切無いのが特徴のドローン・ドゥーム系サウンドです。ディプレッシヴ・ブラック的などうしようもない陰鬱さと、ドゥーム・メタルのとんでもない音の低さが融合したようなものが聴いてみたい方に非常にオススメ。】

◎KRATEIN / Trauma

ドイツ ディプレッシヴ・ブラック’10年 1st 【気持ち悪いアンビエントのTr.1が示唆するように全体的に陰鬱な空気が強く、ヴォーカルはそれほどキツくはないものの嘆きの絶叫系スタイル、ギターはシンプルかつ陰鬱なリフや悲しいアルペジオを反復させるディプレッシヴ・ブラック色の強いサウンド。静と動の展開があったりドラムの手数が多かったりする割と作りこまれたディプレッシヴ・ブラックが聴いてみたい方にオススメ。】

◎FLEGETHON / Behind a Side of Times

ロシア アンビエント・ドローン・デス・ドゥーム’05年 6th【22分、20分、20分、16分の大作4曲入りの超大作アルバム。非常にスローで時折入るズッシリした一発のリズム、奥の方から聴こえてくる唸り声のようなガテラル・ヴォイス、その上を不気味に響くアンビエントとズゥ〜ンとした反復ドローン・サウンドによるアンビエント・デス・ドゥーム。静と動の切り替わりなどの展開もありで、ゆっくりと変化するヘヴィで非常に暗いサウンドが好きな方にオススメ。】

■JUMALHAMARA / Resitaali

フィンランド メランコリック・ドローン・アンビエント’10年 1st【オルガンや笛、コントラバスなどを思わせる音色で変化の少ないドローン・アンビエント・サウンドを重ね合わせて、非常にメランコリックなハーモニーを奏でる作品。8〜10分程度の尺の中で反復するサウンドの中で少しずつ重なる音に変化が表れていくので、そういった長い中でちょっとずつ変化していくアンビエント、ドローン系サウンドが好きな方にオススメ。リズムやバンド演奏皆無の純ドローン・アンビエント。】

◎GURTHANG / Excruciato Anima Immortali

ポーランド ディプレッシヴ・ブラック’13年 3rd 【ぽわぽわした質感の暗いアルペジオが舞う静のパートに、ノイジーなへヴィ・リフとスローなリズムのパートと、幾分かの疾走パートを切り替えながら進むディプレッシヴ・ブラック。悲しみとかそういった感じではなく、ひたすらに暗いリフを反復させるところが特徴的。また、ラストでSILENCERの「Death - Pierce Me」がプリミティヴ・ブラック化したようなカヴァーを披露しています。】

■ASTAROT / Raw Sensation of Nostalgia and Nihilistic

メキシコ ブラック・メタル’12年 1st 【無機的で空虚なモヤモヤしたアンビエント・サウンドを駆使し、薄っぺらく篭った音質のブラック・メタルにかぶせたディプレッシヴ・アンビエント・ブラック・インスト。とにかく非常にジメジメと閉鎖した空間が展開されており、光が一切差し込む余地の無い陰鬱なサウンドを聴かせてくれます。やはりXASTHURを思わせるところが強い作品。】

◎SUBTERRANEAN DISPOSITION / Subterranean Disposition

オーストラリア ディプレッシヴ・メランコリック・デス・ドゥーム’12年 1st【へヴィなリフの上を陰鬱で絶望的なクリーン・アルペジオに悲しい低〜中音域のメロディを奏でるギター、ガテラル・ヴォイスと低音のアンニュイなクリーン歌唱を聴かせるヴォーカル、スローなリズムによるデス・ドゥーム・サウンドを主体に、ミドル・パートやアンビエント・パートも絡めた展開で進むメランコリック・ディプレッシヴ・デス・ドゥーム。】

■CROWN OF ASTERIA / Great Freshwater Seas

US 女性独りアトモスフェリック・ドゥーム/ブラック’15年 4th 【なんと1曲60分の超大作。重苦しい空気を醸し出すドローン・アンビエントを主体に、笛や風のSE、ギターなどが乗っかる自然崇拝的なパートと、Rawな音質と陰鬱なトレモロ・リフで走るブラック・メタル・パートの多彩な場面展開で聴かせる作品。ひたすらに薄暗〜い雰囲気が漂った作品で、それが深き森の神秘のようなものを感じさせてくれる1枚。】

■SIGIHL / Trauermarsche (And a Tango upon the World's Grave)

▲BURIAL MIST / Mysterious Wraithwhispers, Part 1:...

ロシア 独りディプレッシヴ・ブラック’12年 EP(40分程度) 【モヤモヤしたサウンド・プロダクションの中でほっそい音でシンプルかつ悲しいメロディのトレモロ・リフをひたすら反復させるのを主体にしたディプレッシヴ・ブラック。聴きどころはDARKTHRONEの「Transilvanian Hunger」のカヴァーであるTr.4。長尺化とスロー化により見事にディプレッシヴ・ブラック化している好カヴァーです。】


以上になります。

特集ページはこちらです。

メタルの宮殿はこちらです。

posted by メタルの小屋 at 15:36| 千葉 ☁| Comment(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月24日

★2016年8月24日、Willowtipレーベル、テクニカル・デス/ブルータル・デス特集開催!!

大変お待たせいたしました!!

【Willowtiopレーベル テクニカル・デス & ブルータル・デス特集】ついに開催です!

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さてさて、今回開催いたしましたこちらの特集ですが、前々からやりたいと思っていたものでした。
このレーベル、ホントに超人的なバンドがズラリと揃っているレーベルでして、とんでもなく複雑な構成とリズムの曲、とんでもなく速いドラム、ものすごくテクニカルなギターなどがたっぷりと楽しめます。あまりにも音数が多いので、全部聴くと疲れます(笑)。

是非とも皆さまにも超絶技巧にしか成しえない音世界というものを楽しんでいただければと思います。

それでは、以下は出品タイトルとコメントになります。詳細なコメントはショップの商品のページにございますので、気になるタイトルはそちらをじっくりご覧いただければと思います。

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・ABHORRENT / Intransigence
USテクニカル・デス’15年1st
ex:THE FACELESSのLyle Cooper、SPAWN OF POSSESSIONのベーシストErlend Caspersenらによるバンド。非常に短いスパンでめまぐるしくスピーディに展開していく非常に複雑なテクニカル・デス。プログレッシヴさやメロディアスさよりも、とにかくスピーディで複雑なテクニカル・デス・メタルが聴きたい方にオススメ。

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・ABYSMAL TORMENT / Cultivate The Apostate
マルタ共和国ブルータル・デス’14年3rd
クリアで分厚いサウンド・プロダクション、タイトに刻まれるギターとベースのリフ、同じくタイトに決まる高速ブラスト・ビートとまさにブルータル・デスといった感じの内容。ブラスト・ビートによる高速パートとスピードを落として重低音リフと高速2バスで聴かせるスロー・パートとの対比も強烈。程よい長さに多めの展開でじっくり聴かせてくれる、叙情性皆無のハイ・クウォリティ・ブルデス。

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・ALARUM / Eventuality
オーストラリアテクニカル・デス’04年2nd
後期スラッシュ、初期デスくらいのへヴィさのギター・リフに、スラッシュ・メタル的な2ビートによる疾走、そこにフュージョン・タッチのギター・プレイのクリーン・パートやソロ・パート、浮遊感を感じさせるベースなどが加わるテクニカル・デス。疾走感があって目まぐるしく切り替わる展開、さらにテクニカルかつメロディアスなソロも楽しめる個性的名盤。

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・ALARUM / Natural Causes
オーストラリアテクニカル・デス’11年3rd
ATHEIST、SADIST、CYNICなどからの影響をうかがわせつつ、よりフュージョン色の強いテクニカル・デスを聴かせる彼ら。今作も順当にその路線で進化。前作よりもノーマル歌唱パートが多く疾走感は控えめですが、目まぐるしい展開と変拍子多めのリズム、メロディアスかつ流麗なソロは健在。ベースの出番も増えて聴きどころが増した名盤。

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・ARSIS / A Celebration Of Guilt
USテクニカル・メロデス’04年1st
メロディアスな速弾きフレーズをリフに大々的に盛り込んだスタイルが印象的なテクニカル・メロデス。刻みリフもGORODやVALE OF PNATHなどと比較しても叙情的な場面が多いのが特徴。ソロもまた流麗かつメロディアス。リズム面や展開はそこまで複雑ではなく疾走感のあるサウンドがとても魅力的。GORODとかよりもっとギターが直接的にクサいものが聴きたい方にオススメ。

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・ARSIS / United In Regret
USテクニカル・メロデス’06年2nd
疾走感あるリズムにメロディアスなギターを大フィーチュアした、特にギターがテクニカルなメロデスというスタイルは今回も変わらず。流麗な速弾きソロはもちろんのこと、Tr.1ではスロー・パートで泣きのソロを聴かせるなどその叙情性には益々磨きがかかっています。一方でスラッシュ・メタル的なザクザク感のあるリフも聴かせるなど、メロディアスなだけではないのもポイント。

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・BARING TEETH / Atrophy
USテクニカル・デス’11年1st
不協和音だらけの不穏なリフに、急激にテンポが切り替わったりブラスト・ビートでかっとばす展開、変拍子を交えたリズム、唸るようなガテラル・ヴォーカルが不気味な空気を発散しまくる非常に緊張感の高いテクニカル・デス。とにかく終始不穏で不気味。そしてリズム面と展開の面で非常にテクニカルな1枚。不穏で気持ち悪いテクニカル・サウンドをお求めの方は必聴の名盤。

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・BARING TEETH / Ghost Chorus Among Old Ruins
USテクニカル・デス’14年2nd
今作もTr.1から不気味さ全開。不協和音だらけのリフに、変拍子連発、手数多く複雑なリズム・パターンを繰り出すドラム、急激に爆走しだす展開で前作と同じような非常にカオティックな空間を作り出しています。緊張感が非常に高い不気味なテクニカル・サウンドを聴きたい方には前作共々今作も非常にオススメ。前作が気に入った方には文句無しにオススメです。

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・BEYOND TERROR BEYOND / Nadir
オーストラリアブラック/ポスト・ブラック’12年3rd
Tr.1冒頭から非常に高速かつタイトなドラミングが大炸裂しいきなり衝撃を与えてくれます。並み居る最強ドラマー達と肩を並べられるほどに壮絶なブルータル・ドラムだけでもまずは聴く価値あり。一方、壮絶に暴れまわるドラムに反してギターはシンプルかつ不穏なフレーズや、儚いトレモロ・リフを反復させるスタイルが特徴。

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・BRUTUS / Murwgebeukt
オランダブルータル・デス’16年2nd
乾いた音でブラストし続けるドラム、篭った低音ギター・リフ、汚いガテラル・ヴォーカルと、まさにオールド・スクール・デスを継承したブルデス。随所にトリッキーなリズムの仕掛けがあって、かなりテクニカルな演奏を聴かせてくれます。特にギターのリフは動きが多い上にかなり複雑で聴きごたえは抜群。叙情性や綺麗さのカケラもないブルータル・デスが好きな方にオススメ。

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・CONTRARIAN / Polemic
USテクニカル・デス’15年1st
DEATH等初期テクニカル・デス直系のサウンドで、コンパクトな尺で多彩に展開し、各楽器のスリリングな演奏を楽しめる実に良質なテクニカル・デス。また、(Ds)がNILE等の超人George Kolliasで、NILE等でのプレイとは一味違ったテクニカルなプレイが聴きどころ。表情豊かなベースや、メロディアスなギター・ソロも聴きどころです。

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・CROWPATH / Red On Chrome
スウェーデンテクニカル・デス’04年1st
ほとんどが2分台と短い尺ながら、その中でめまぐるしく展開していくテクニカルなデス・メタル・サウンド。複雑なリズムに不穏なリフという点で、BARING TEETHに似たところがありますが、あちらよりも曲が短いのが特徴で、こちらの方がハードコア寄り。カオティックコア寄りなサウンドなので、CONVERGE辺りが好きな方にもオススメ。

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・CROWPATH / Son Of Sulphur
スウェーデンテクニカル・デス’05年2nd
不穏なリフと非常に複雑なリズム、短いスパンでどんどん展開していくカオティックコア寄りなテクニカル・デス・サウンドを1stで披露した彼ら。今作もまた同路線で、Tr.1から非常にハイテンションなテクニカル・サウンドを聴かせてくれます。リフの気持ち悪さは前作以上でかなり衝撃的。曲が短く、その中でスピーディにカオティックに展開していくものが好きな方にオススメ。

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・CROWPATH / One With Filth
スウェーデンテクニカル・デス’08年3rd
今作も2〜3分程度の短い尺で、急激にテンポを切り替えたり変拍子を連発したりする目まぐるしく展開していくテクニカル・デス・サウンドを披露してくれます。しかし、ヴォーカルがデス・メタル的なグロウルになっていたり、不協和音リフをあまり使わず動きの多い刻みリフがメインになったことで、今までの作品で最もテクニカル・「デス・メタル」らしい内容になっているのがポイント。

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・DEFEATED SANITY / Chapters Of Repugnance
USデス・メタル’10年3rd
ブルータリティ全開のガテラル・ヴォーカル、高速のリフにブラスト・ビート、重低音のスラム・パートとファスト・パートを緩急自在に織り交ぜたテクニカルな展開…初期のCRYPTOPSYなどが好きな方に非常にオススメのバンド。デス・メタル本来の汚さを感じさせる音作りである点もポイントです。

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・DEFEATED SANITY / Passages Into Deformity
USデス・メタル’13年4th
今作も引き続き初期CRYPTOPSY等を思わせる汚くテクニカルなブルデスを披露してくれます。ガテラル・ヴォーカル、高速の低音刻みリフ、要所でえげつない高速フレーズを聴かせるベース、乾いた音のブラスト・ビート、重低音のスラム・パートとファスト・パートを緩急自在に織り交ぜたテクニカルな展開には益々磨きがかかっています。

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US デス・メタル’16年 5th
前2作とは異なる作風で、Tr.1〜6までの前半は、オールド・スクール・スタイルを踏襲した前作までのようなブルデスが大作烈。しかし後半Tr.7〜11は、DEATHなどを思わせる初期テクニカル・デス・メタル・サウンドへと大変貌。アルバム・タイトルにも/が入っていることからもなんとなくうかがえるように、2面性のある作品です。

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・DESECRAVITY / Implicit Obedience
日本テクニカル・ブルデス’12年1st
ガテラル・ヴォーカルをしながら邪悪なトレモロ&テクニカルなフレーズ連発のギター・リフに、スウィープ連発も余裕のギター・ソロ、高速ギターと絡み合い時に壮絶なソロも決めるベース、日本でも最強クラスのスピードとテクニックを誇る超高速ブラスト・ドラムと、そのどれもが圧倒的にブルータルでテクニカル!ブルデス・ファンはスルー厳禁の至高の逸品!

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・DESECRAVITY / Orphic Signs
日本テクニカル・ブルデス’14年2nd
ドラム以外のメンバーが入れ替わり、さらに4人編成から3人編成に変わってリリース。圧倒的に高速で爆走しまくりつつ、変化に富んだテクニカルなリズムとトリッキーなソロ・フレーズで押しまくる怒涛のテクニカル・ブルデスが聴きたい方は前作同様必聴。今作もまた日本臭ゼロの世界レベルのテクニカル・ブルデスに仕上がっています。

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・DIM MAK / The Emergence Of Reptilian Altars
USブルータル・デス’11年4th
ORIGINの超人(Ds)ジョン・ロングストレスが参加!テクニカルなリフや変拍子もきちんとありつつ、そこまでORIGINのような性急な展開は無く、程よくテクニカルな展開で比較的ストレートにブルータルさを押し出したタイトル。ドラムの手数足数が超人的でありつつ、ギターも印象に残るメロディアスなフレーズを聴かせてくれるブルデスが聴きたい方にオススメ。

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・DISAVOWED / Stagnated Existence
オランダテクニカル・ブルデス’07年2nd
昔ながらのデス・メタルを下地にしつつ、非常に動きの激しい高速リフが変拍子交じりのブラスト・ビートに乗っかる非常にテクニカルな演奏を聴かせてくれるため、総合的にはテクニカル・ブルデスといった感じの作風。DEFEATED SANITYに方向性が近いので、DEFEATED SANITYが好きな方にオススメ。演奏の安定感も素晴らしく、実に優れた1枚です。

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・THE DYING LIGHT / The Killing Plan
USテクニカル・デス’05年2nd
変拍子を交えて疾走したり、クセのあるリズムで疾走したりと、疾走感がありつつもドラムがちょっと変なリズム・パターンを使うところが面白いバンド。Tr.1、4、5のように緩急ついた展開で聴かせるものもあれば、Tr.2、3のように短くて爆走する曲もあり。

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・ELECTRO QUARTERSTAFF / Aykroyd
カナダテクニカル・インスト’11年2nd
トリプル・ギター編成のエクストリームなメタルが下地のインスト・バンド。ベーシスト不在の前作とは違いベースが加わった今作はより深みの増したサウンドに。幾度も切り替わるビートに、変拍子だらけのリズム、早々と展開していく楽曲ととにかく非常に複雑なインスト。疾走感もあるのが魅力的です。超人的ドラムは一聴の価値あり。

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・FLESHGOD APOCALYPSE / Oracles
イタリアテクニカル・ブルデス’09年1st
超高速のブラストと2バス連打のドラム、邪悪なメロディの高速低音リフ主体のリフ、ガテラル一本のヴォーカルで圧倒的にブルータルな作品。早い展開に変拍子も駆使したリズムなどテクニカルさも十分。2nd以降はオーケストラがガンガン入ったりメロディアスなソロが多かったりでぬるい!という方にもオススメのブルータル・デスの大名盤!

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・FLESHGOD APOCALYPSE / Mafia
イタリアテクニカル・ブルデス’10年EP
圧倒的にブルータルな1stと、オーケストラを大々的にフィーチュアしてドラマティックになった2ndとの間にリリースされたEP。音もその中間ですが、クリーン歌唱が加わったのが大きな違い。オーケストラは一部なので依然サウンドはブルータルですが、メロディアスなソロも増えてドラマティックさが増しています。

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・GIGAN / Quasi-Hallucinogenic Sonic Landscapes
USテクニカル・デス’11年2nd
中心人物、Eric Hersemann以外のメンバーが入れ替わっての2nd。超速のグラヴィティ・ブラストを決めてくる新ドラマーは前任者に劣らず驚異的。少し曲が長めになってより練りこまれた複雑な曲が楽しめます。変拍子と不協和音リフを連発しながら、怒涛のブラスト・ビートで駆け抜ける超絶テクニカル・ブルデス。

再び中心人物以外メンバーが入れ替わった3rd。前2作と比較すると、不協和音リフを多用しなくなったという点と、変拍子を使わないパートやスローなパートが増えたことが変化として挙げられます。その分テクニカル・パートがより際立つ内容に。一般的な(というのもあれですが)テクニカル・デス勢に最も近づいた内容になり幅広くオススメできる1枚。

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・GLORIA MORTI / Kuebiko
フィンランドブルータル・ブラック’16年5th
今作はブラック・メタル色が強め。シンフォニック要素は無いものの、EMPEROR、KEEP OF KALESSINなどのブルータルでありつつ比較的ドラマティックなブラック・メタルが好きな方に試しに聴いてみてほしい作品。ブルータリティが重視されつつ要所でほんのり叙情的なリフが聴けるサウンドは実にかっこいいです。

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・GOROD / Leading Vision
フランステクニカル・デス’06年2nd
ブラストと2ビートの疾走パートをメインに変拍子も交えて展開するテクニカルなリズムと、攻撃的な刻みリフにフックある速弾きフレーズを織り交ぜたギター・リフを駆使するGOROD節はこの2ndでもバッチリ楽しめます。強いて言うなら3rd、4thの方がブルータリティが強い印象ですが、ギター大活躍のテクデスが好きな方は必聴です。

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・GOROD / Process Of A New Decline
フランステクニカル・デス’09年3rd
ブラストと高速2ビート多めで疾走感が高い上に、変拍子もかなり多く、緩急自在な展開とあいまってリズム面は相当に複雑。しかしそれをさらりと聴かせてしまうフックあるリフの数々が凄い!甘すぎないながらもインパクトのあるメロディ、フレーズづくりが巧みで、デス・メタルらしさを失わせずに聴かせるセンスが素晴らしい名盤。

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・ILLOGICIST / The Insight Eye
イタリアテクニカル・デス’07年2nd
THE ARISTOCRATS等で知られる超絶ドラマー、Marco Minnemannがドラム。テクニカル・デスは好きなんだけど、あまりに展開が性急すぎるものやブルータル過ぎるのは好きじゃないという方に非常にオススメな、DEATHなどの'90年代初頭くらいのテクニカル・デス直系のサウンドを再現してくれている作品。とにかくDEATHからの影響が強いバンド。

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・ILLOGICIST / The Unconsciousness Of Living
イタリアテクニカル・デス’11年3rd
前作同様、DEATHからの影響が色濃い'90年代テクニカル・デス・メタル直系サウンドを今回も聴かせてくれます。前作以上にベースが目立つ印象なので、ベースがよく動くテクニカル・デスが好きな方にオススメ。前作が気に入れば今作も文句無しにオススメです。

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・INGURGITATING OBLIVION / Continuum Of Absence
ドイツテクニカル・デス/ブラック’14年2nd
ジャケから漂っているように暗黒感の強いサウンドで、複雑な構成とリズムでさらに暗黒なカオス感を助長してくる、ブラック・メタル色のあるテクニカル・デス。曲の尺も7〜8分程度と長め。非常に複雑な構成とリズムの曲を難なくこなすタイトな演奏と、暗黒感溢れるサウンドのテクニカル・デスが聴いてみたい方にオススメ。

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・KALIBAS / Product Of Hard Living
USブルータル・デス’02年1st
2分半程度の短い曲が主体ながら、少ない小節数でガンガン展開していくスピード感がウリのブルータル・デス。高速のブラスト・ビートを交えながら頻繁に切り替わるビートもあって、リズム面は非常に複雑。高速かつ複雑でコンパクトなブルータル・デスが好きな方にオススメ。

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・MACABRE / Grim Scary Tales
USプログレッシヴ(というより変な)・デス’11年5th
プログレッシヴ・フォーク・パンク・デス・メタルといった感じ。デス・メタルが下地となっているサウンドですが、パンク調に展開したり、フォーキッシュなメロディが入ったり、デス声無しで普通に朗唱する曲があったりと非常にクセの強い作品です。掴みどころのない変なデス・メタルが聴きたい方にオススメ。

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・MALIGNANCY / Inhuman Grotesqueries
USブルータル・デス’07年2nd
ゲロゲロな重低音ガテラル・ヴォーカルに、目まぐるしくリズムを切り替えつつ手数全開で叩かれるドラム、不規則なリズムの複雑なリフの中で随所でピッキング・ハーモニクスが鳴りまくるギター、ギターに追従するように激しい動きを見せるベースと、とにかく全てが性急に動き回り高速で目まぐるしく展開していくテクニカル・ブルデス名盤。

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・MEPHISTOPHELES / Sounds Of The End
オーストラリアテクニカル・デス’13年2nd
ギターが前面に出て曲を引っ張っていくテクニカル・デス。しかし、速弾き系リフを多用するGOROD等とは違い、速弾き系にプラスしてちょっと変なメロディのバッキングや、少し明るいフレーズを駆使してみたり、刻みリフと不協和音リフを絡めてくるスタイルが個性的。構成やリズムも複雑ながらよく曲がまとまっている完成度の高い1枚。

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・MEPHISTOPHELES / In Reverence Of Forever
オーストラリアテクニカル・デス’16年EP
ギターが曲を引っ張っていくスタイルは変わらず、今作もまた速弾き系フレーズに、不協和音リフ等を織り交ぜたプレイが印象的。曲の構成やリズムはより複雑にめまぐるしさを増している印象ですが、フレーズがハッキリとしているため、複雑さの割には聴きづらい印象をあまり与えないところがポイント。

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・NECROPHAGIST / Onset Of Putrefaction
ドイツテクニカル・デス’99年1st
この1st当時は独りテクデス(笑)。スピーディかつ複雑な展開とリズムも凄まじいのですが、何よりもシュラプネル系の如くテクニカルにピロピロしまくるギターがインパクト大。それがきっちりとリフと化している辺りセンスの良さを感じさせます。リフはリフ、ソロはソロできちんとカラーを分けて弾いている辺りも凄いところ。

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・ODIOUS MORTEM / Cryptic Implosion
USテクニカル・ブルデス’07年2nd
DECREPIT BIRTHのメンバー擁するテクニカル・ブルデス。近年のDECREPIT BIRTHよりブルータル。スウィープ連発のギター・ソロは実にテクニカル。スピード感全開の中に適度にリズム・チェンジを交えた展開も聴き所。サウンドもクリアで音圧も充分。ギタリストのテクニカルさ、ドラムの壮絶さを思う存分堪能できる仕上がりです。

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・PSYCROPTIC / Symbols Of Failure
オーストラリアテクニカル・デス’06年3rd
ミドル・パートから、グラヴィティ・ブラストも駆使する高速パートを切り替える緩急鋭い展開に、忙しなく動き回るギター・リフが印象的なテクニカル・デス。変拍子は少な目なものの、1曲の中で多く切り替わるビートやテンポなどその展開は十分にテクニカルで、リズム面も聴きごたえがあります。

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・PUTRIDITY / Degenerating Anthropophagical Euphoria
イタリアブルータル・デス’11年2nd
汚く重くドロドロした低音リフ。とんでもない速度の2バス連打とグラヴィティ・ブラストも聴かせるドラム、ゲロゲロの重低音ガテラル・ヴォーカルと、余計な要素一切無しの汚く速いストレートなブルデス。死臭全開なオールド・スクール・スタイルのデス・メタルが下地のブルデスの中でも最高峰のブルータリティを誇る名盤。

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・PUTRIDITY / Ignominious Atonement
イタリアブルータル・デス’15年3rd
テクニカルでわけわからない展開はほどほどでいいから、とにかく汚く爆走しやがれ!という方には前作共々非常にオススメ。なお、十分にわけが分からないくらい複雑な展開をしますが、それでもその爆走加減によりブルータリティの方が圧倒的にそれを上回るインパクトを与えてくれます。前作と並ぶブルデス名盤。

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・RUNE / The End Of Nothing
USテクニカル・デス’03年1st(唯一のスタジオ・フル)
ドゥーミーなパートからブルデスあるいはブラック・メタル的な爆走ブラスト・パートに展開したりと、1曲の中で多彩な表情を見せつける曲の数々が聴きどころとなっている作品。変拍子の連発とかよりも、良く練られたカッチリした構成と、緩急ついた場面変化に富んだ展開で聴かせるテクニカル・デスが好きな方にオススメ。

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・SAPROGENIC / Expanding Toward Collapsed Lungs
USブルータル・デス’13年3rd
スラム・パートと疾走パートを切り替えるあまり性急ではない分かりやすい展開の王道ブルデス。重低音ガテラル・ヴォーカルに、ドロドロしたリフにより死臭は強め。曲の構成は練られているもののそこまで複雑ではなく、割とストレートに突っ走る王道ブルータル・デスが好きな方にオススメ。

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・SARPANITUM / Blessed Be My Brothers…
UKデス・メタル’15年2nd
ジャケからはペイガン臭のようなものが漂いますが、それが物語るようにクサメロが要所で炸裂する作品。しかしサウンドの基本はブルデスで、リフは基本ドロドロ、ドラムは超高速のブラストと2バス連打で爆走!そこに局所的にテクニカルなソロやクサいリード・ギターが炸裂するというギャップが物凄い1枚。面白い作品です。

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・SEVERED SAVIOR / Servile Insurrection
USテクニカル・ブルデス'08年2nd
CRYPTOPSYの3rd、4th辺りのサウンド直系ともいえる超絶テクニカルなブルータル・デスを聴かせてくれる作品で、非常に複雑でスピーディな展開でありながらもフックあるリフ、リズムが満載された名盤!テクニカル・デスの中でも、ピロピロしすぎずあくまで刻みリフがメインのバンドが好きな方にはとてもオススメのタイトル。

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・SOPHICIDE / Perdition Of The Sublime
ドイツテクニカル・デス’12年1st
2ビートとブラスト・ビート主体のアグレッシヴなリズムの上を、邪悪なメロディの高速低音リフに、メロデス的な叙情フレーズも多用するリフ、さらにメロディアスかつテクニカルなソロも決めるギターが自在に舞うメロディック・デスラッシュといった感じの作品。爆走+テクニカル・ギターといったものが聴きたい方にとてもオススメ。

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・SPAWN OF POSSESSION / Noctambulant
スウェーデンテクニカル・ブルデス’06年2nd
高速ブラスト・ビート主体ながらも随所にテクニカルなリズム展開が待ち受けており、ギターの弾きまくり大活躍ぶりが強烈なバンド。やっぱりGOROD辺りが好きな方にはオススメできるバンドで、ブルータルでありながらもメロディアスなギター・リフ、ソロが満載された作風は激しくも聴きやすいといった特性を備えています。

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・ULCERATE / Of Fracture And Failure
ニュージーランドテクニカル・デス’07年1st
超高速の2バス連打をしながら手数全開のプレイを聴かせたり、これまた高速なブラストを聴かせるドラムがインパクト絶大。変拍子も駆使しつつ切り替わりがやたらに多いリズムに、スピーディに展開していってしまう構成もものすごくテクニカル。不穏なリフ主体なところからBARING TEETH、CROWPATH辺りに近めのテクニカル・デス。

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・ULCERATE / Everything Is Fire
ニュージーランドテクニカル・デス’09年2nd
不穏なリフと超人的スピード、手数のドラムを軸にしたテクニカル・デス・サウンドは今作も変わらず。しかし前作より多少展開の性急さは抑えられており、幾分フレーズが掴みやすくなっているなっているのがポイント。前作同様、BARING TEETH、CROWPATHなどが好きな方にオススメの作品。

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US テクニカル・デス’11年 1st
ブラスト・ビート・メインで疾走感とブルータリティも充分ながら、そのリフにはメロディックさも強く渦巻いており、言ってみればあのGORODにも肉薄するテンション高くもメロディックさと疾走感の高さが光る非常に良質テクニカル・デス!時にARCH ENEMYをも思わせる泣きを含んだメロディのギター・ソロもアリ!

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US テクニカル・デス’16年 2nd
今作もまたスピーディな2ビートやブラスト・ビート、高速2バス連打を軸に、変拍子や、ビートを頻繁に切り替えたりする起伏のあるリズムと、動きが多い刻みリフと速弾きフレーズを駆使したテクニカルなリフを絡めたスリリングなテクニカル・デス!前作より少しメロディアスになった印象。前作と併せて今作も必聴!


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・VILE / Metamorphosis
USデス・メタル’11年4th
ドロドロしていて邪悪でありつつも分かりやすいメロディのリフにメロディアスなソロも決めてくるギター、ほどほどの速度のブラスト・ビート、分かりやすい構成で、激しくも聴きやすいデス・メタル。性急な展開のブルータル・デスが多い同レーベルの中でも、まさに王道ともいえる落ち着いた雰囲気のデス・メタル・サウンド。

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・VISCERAL BLEEDING / Remnants Of Deprivation
スウェーデンテクニカル・ブルデス’02年1st
リズム隊はSPAWN OF POSSESSION関連。オールド・スクール・デス的な汚くドロドロしたリフに、性急な展開と複雑なリズム満載のテクニカル・ブルデス。初期CRYPTOPSY直系の、ブルデスらしい汚いサウンドと2ビートも多めの高速なリズムによるテクニカル・ブルデスが聴きたい方にオススメ。CRYPTOPSYのNone So Vileが好きな方はぜひ。

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・VISCERAL BLEEDING / Transcend Into Ferocity
スウェーデンテクニカル・ブルデス’04年2nd
初期CRYPTOPSY直系の、ブルデスらしい汚いサウンドと2ビートも多めの高速なリズムによるテクニカル・ブルデスを前作同様、今作でも披露。前作以上に速いテンポで爆走する曲が並びよりブルータルに。一方でギター・ソロがメロディアスになっているのも特徴。やはり初期CRYPTOPSYが好きな方にオススメです。

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・WORMED / Planisphaerium
スペインテクニカル・ブルデス’03年1st
ノイズ成分強めの汚い重低音轟音ギター・リフに、乾いたスネアの高速ドラム、何を言っているか判別不能な重低音ガテラル・ヴォーカルによるブルータル・デスを基本に、性急なリズムと展開をガンガン決めてくるテクニカル・ブルデス。ドラムのAndy C.は一時期DARK MOORやSARATOGAにもいた人物でそのギャップに驚愕しますw

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・WORMED / Exodromos
スペインテクニカル・ブルデス’13年2nd
初期CRYPTOPSYを思わせる汚いブルータル・デスが下地のテクニカル・ブルデスを披露してくれた前作とは異なり、速弾き系フレーズもリフに混ぜてきたり、クリアな音質になってドラムがよりクッキリ聴こえるなど、3rd、4th辺りのCRYPTOPSYを思わせるサウンドのテクニカル・ブルデスに進化しているのが特徴。

以上になります。

posted by メタルの小屋 at 01:25| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月04日

★2016年8月4日、メタルの宮殿新入荷情報!【DEFEATED SANITY新作、VALE OF PNATH / IIなど新品数点!】

以下のタイトルを出品いたしました。


今回は新品3タイトルだけですが、比較的新しい作品となります。


※こちらのページは入荷によりどんどん更新されていきますので、ご了承くださいませ。

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US デス・メタル’16年 5th 輸入盤
Tr.1〜6までの前半は、3、4分のコンパクトな尺の中で、乾いたスネアの高速ブラスト・ビートに、スラム・パートありのリズム、汚くノイズにまみれたグチャグチャな低音リフ、死者の唸りのようなガテラル・ヴォーカルが篭り気味のサウンド・プロダクションの中で暴れまわる、オールド・スクール・スタイルを踏襲したブルータル・デス・サウンドが大作烈。

しかし、1分のインストであるTr.7を挟んで後半Tr.8〜11は、変拍子を多用しながら2ビートで疾走するリズム、スラッシュ・メタル寄りのザクザクしたリフ、スラッシュ・メタルとデス・メタルの間くらいのシャウト、グロウルを聴かせる、DEATHなどを思わせる初期テクニカル・デス・メタル・サウンドへと大変貌。尺も5〜8分と長く、目まぐるしい展開でじっくり聴かせてくれます。アルバム・タイトルにも/が入っていることからもなんとなくうかがえるように、2面性のある作品です。

汚さと暴虐性がきちんと感じられる昔ながらのデス・メタルを踏襲したものが聴きたい方には前半が非常にオススメですし、音から漂う死臭と緩急ついた展開という点ではCANNIBAL CORPSE辺りがやはり近いかなと思われますので、CANNIBAL CORPSE辺りが好きな方はぜひとも。そして後半はプログレッシヴな要素もありますので、DEATH、ATHEISTなどの初期テクニカル・デスが好きな方にオススメ。

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 US テクニカル・デス’16年 2nd 輸入盤
1stがGORODあたりにも劣らないものすごく完成度の高いスリリングなテクニカル・デスだったのでまさに待望の2nd。今作もまたスピーディな2ビートやブラスト・ビート、高速2バス連打を軸に、変拍子その他のテクニカルなリズムを駆使したり、ビートを頻繁に切り替えたりする起伏のあるリズムと、動きが多い刻みリフと速弾きフレーズを駆使したテクニカルなリフを絡めたスリリングなテクニカル・デス・メタル・サウンドを展開。

Tr.1からクリーン・アルペジオを駆使した静のパートを持ち込んでくる展開があったり、非常に流麗でメロディアスなギター・ソロが聴けるなど叙情面でより磨きがかかっているのがポイント。前作よりは少しメロさが上がったかな?という印象ですが、やはりGOROD同様アグレッシヴさと破壊性に重きを置いて要所でメロディアスに聴かせるバランスが素晴らしい1枚。

GORODに近づいてGORO度が上がった気がしますが、特にギターが派手に暴れまわるテクニカル・デスが好きな方には前作とともに今作も非常にオススメ。

※旧譜である1stも一緒に入荷しました!こっちもオススメ!!

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・VALE OF PNATH / Prodigal Empire
 US テクニカル・デス’11年 1st 輸入盤
ブラスト・ビート・メインで疾走感とブルータリティも充分ながら、そのリフにはメロディックさも強く渦巻いており、言ってみればあのGORODにも肉薄するテンション高くもメロディックさと疾走感の高さが光る非常に良質テクニカル・デス!リズム・チェンジや展開もきちんと練られており非常に聴き応えあります。LOST SOULなどを思わせる部分もありますが、あちらほどブルータリティは強くなく、DECREPIT BIRTH辺りと比べればあちらほどメロくは無いかな?といった印象。

クサくなりすぎない程度にフックあるメロディックなリフ・メインで攻め立てるスタイルはやっぱりGORODが近いです。しかしながら、時にARCH ENEMYをも思わせる泣きを含んだメロディー・ラインのギター・ソロもかましてくれるので、メロディック・デスが好きな方にもオススメできる内容です。テクニカルなギターが暴れまわるテクニカル・デスが好きな方はぜひ!'16年の2ndと共に非常にオススメ。

さらにお知らせ!

今月中にできれば…と思うのですが、Willowtipレーベルよりテクニカル・デス系をメインに仕入れましたので、テクニカル・デス特集を開催いたします!震えて待てとは言いません。ぼんやりとお待ちくださいw

以上になります。

posted by メタルの小屋 at 12:40| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月16日

もうすぐ冬だよ!2013年マイナー・ブラック大特集!(ほぼ)全タイトルコメント パート2!

もうすぐ冬だよ!マイナー・ブラック大特集!(ほぼ)全タイトルコメントのパート2です!

※こちらは数年前の特集につき、全て販売済みとなります。クリックしても商品ページには飛びませんのでご了承くださいませ。一応特集記事としてパート1共々残しておきますw






LASCOWIEC  Asgard Mysteries.jpg


掠れ声ヴォーカル、シンプルでほぼ1曲中変化の無いトレモロ・リフ、バタバタしたブラストビートによるプリミティヴ・ブラック。ノイジーなサウンド・プロダクションもブラック・メタルらしくてGood。王道ながら十分クウォリティの1枚。


LEGION OF DOOM  STUTTHOF  Brotherhood of Drakkonian Royal Blood.jpg

●LEGION OF DOOM / STUTTHOF / Brotherhood of Drakkonian Royal Blood(販売済みです)

LEGION OF DOOMは非常にしょぼい音質でありながら、スラッシュ・メタル的な刻みリフを多めに用いた展開のあるブラック・メタルを聴かせてくれます。ドラムの音はそこそこしっかりしているものの、演奏力は怪しい部分が多々w リフこそスラッシュ的であるし、ギター・ソロもあり、スラッシュ・メタル由来のブラック・メタルといった感じですが、ヴォーカルは非常に邪悪な掠れデス声。一方STUTHOFは北欧的な寒々しさを含有したトレモロ・リフと、ノイジーでトゲトゲしいサウンド・プロダクションの王道で攻撃的なプリミティヴ・ブラック・メタル。ブラスト疾走にトレモロという王道ぶりながら、コレもまたクウォリティは高め。


LUCIFUGUM  Vector 33.jpg


インダストリアル・ノイズのようなドラム・サウンドが特徴的。奇妙だけど輪郭のハッキリしたメロディーのあるリフも印象的。ただ、7、8分と尺が長い中ほぼ同じようなリフでちょっと飽きてくる可能性も。とりあえずリフのメロディに関しては個性的な作品。


MACABRE OMEN  Ancient Returns.jpg


BATHORYのHammerheart以降の作品からの影響を感じさせるような、勇壮な雰囲気のリフをメインに遅めのテンポ中心で突き進むペイガン・ブラック。時折聴かれるディプレッシヴ・ブラック的な絶叫ヴォーカルで好みが分かれそうなところですが、渋み溢れるなかなか良質な作品です。


MALLEUS MALEFICARUM  Nothing Left to Fight For.jpg


フランス産ながらあまりフランスっぽいキテレツさを感じさせない、ノルウェー直系の寒冷邪悪トレモロ・リフを聴かせるバンド。高速の2バス連打に、ギターとベースのユニゾン・リフなど技巧的な側面もあり、サウンド・プロダクションも非常に良好。ベースの聴き取りやすさは特筆もの。音質がクリアという面ではDEATHSPELL OMEGAにも通じるところがありますが、あちらと違って暗黒感が充満したサウンドではなく、こういうのも変ですが結構スッキリしたサウンドです。ブラック・メタルにも迫力と音圧、演奏力を求める方にはオススメ。そこまでメロディックというわけでは無いながらも聴きやすいタイトルです。構成のよく練られたTr.6辺りが聴きどころ。強いて言うならデス・メタルのグロウル寄りなヴォーカルがブラック・メタル好きには好みを分けるポイントになるところです。


MALSAIN  They Never Die.jpg


女性ヴォーカルのブラック・メタル・バンド。その声は邪悪で、元OPERA IXのカダヴェリア嬢を思わせるほどの掠れデス声で実に素晴らしいです。カダヴェリア嬢のように多彩な歌唱をするわけではないので、彼女ほどの狂気は感じられないものの、バックの不穏な演奏と相まって非常に邪悪なサウンドを醸し出すことに貢献しています。部分的に静のパートを挿入することで、曲に巧みに起伏をつくっており、聴き応えは十分。陰鬱なメロディこそあるものの、メロディアスさはそこまで強くはなくあくまで邪悪さ重視であり、女性ヴォーカルを擁しながらゴシカルな要素がほぼ無いというところもポイント。ジャケットもパッと見た感じゴシック要素がありそうな雰囲気ですが、それとは裏腹に完全にブラック・メタルなサウンド。むしろ、何も知らずに聴いたらおそらくヴォーカルが女性であるとは思わないでしょう。言ってみればEMPEROR初期のイーサーンみたいな声。それくらい邪悪。全体的なクウォリティは高く、サウンド・プロダクションも程よく良好。Goodな作品です。


MESLAMTAEA  New Era.jpg


オランダの独りブラック・メタル…でありながら、「いわゆる独りブラックのイメージ」からは大きくかけ離れたサウンドを提示している作品。通常独りブラックは、クウォリティ無視のプリミティヴ・ブラックか、やたらと陰鬱なもの、アンビエント作品などが主体です。しかしこの作品は独りでやったとは思えないほど重厚でテクニカルな演奏が楽しめます。トレモロと刻みを併用したメロディックでペイガン臭も強めの勇壮さが感じられるドラマティックなリフの数々、変拍子の使用、ギターに絡んでくるベース、多めの展開に起伏のあるリズムと、プログレッシヴ・メタル的なアプローチが採られているのが非常に興味深いところ。コレを独りでやったというのが実に凄いなと、そう思わせてくれる、ジャケのプリミティヴ/ディプレッシヴ臭に反してハイクウォリティでドラマティックな1枚。サウンドの方向性こそ異なりますが、「独りでここまでやるか!」という点では、ブルガリアのSHAMBLESSにも匹敵します。内容はドラマティックながら、ヴォーカルは実にブラック・メタルらしい高音掠れ絶叫スタイルであるという点がこれまたGoodで、朗唱パートの挿入具合も絶妙で見事。名作です。


MISANTHROPIC ART  Homicides.jpg


ロシアの独りブラック・メタル。音の分離は悪いし、ハッキリしないサウンド・プロダクションながら、シンフォニックな要素が強めなブラック・メタル。シンフォニック要素を抜きにしても、寒々しい初期EMPEROR的なトレモロ・リフはなかなか魅力的。オランダのMESLAMTAEAほどではないにしろ、こちらも「いわゆる独りブラックのイメージ」からは少々かけ離れた印象の作品と言えるでしょう。


MOONTOWER  Praise The Apocalypse.jpg


シャリシャリとノイジーなうえ変な方向から聴こえてくるギター・リフに、ポコポコしたシンプルなブラスト・ドラム、生気の感じられないエコーする掠れデス声によるプリミティヴ・ブラック。同郷のVELESを思わせるような感じですが、あちらと比較するとまだリフにはメロディらしいメロディが感じられて若干聴きやすい印象です。特にTr.3は薄メロ・プリミティヴ・ブラックとして優秀な曲。プリミティヴ・ブラック好きは聴いて損無しのガチ・プリミティヴ作品。


MORTHOND  Paths of Desolation.jpg


USのThorstadt(読めん!!)氏による、独りブラック・メタルの'04年2nd!サウンド的にはまさにDARKTHRONE直系と言える、非常にシンプルで微妙に悲壮感のあるトレモロ・リフと、バタバタしたブラスト・ビートで疾走するサウンドがメイン。生気が感じられないような掠れ声ヴォーカルもDARKTHRONEを思わせる感じ。ただ、DARKTHRONEよりは曲に展開がある印象で、疾走するだけで終わりということはなく、疾走、真ん中でミドル/スロー、もう一度疾走みたいな展開はあります。いずれにしてもリフはシンプルです。スロー・パートではディプレッシヴ・ブラック的な陰鬱さも漂いますが、展開に合わせてヴォーカル・スタイルを変化させる辺りが見事。例えばTr.2では、スロー・パートでは唸るような低音声を上げ、疾走パートでは絶叫しますし、Tr.4の陰鬱なところではなかなかに悲痛なヴォーカルを聴かせてくれます。Tr.3のような、ドラム無しのギターのメロディーのみによる不気味なインストも聴きどころで、後半から気持ち悪さを助長するふわ〜っとしたキーボードも入ります。ペラペラした音質に、トレモロ・リフ主体のサウンドということで、プリミティヴ・ブラックが好きであれば聴いてみて損は無いタイトル。特にDARKTHRONEの3rd、4th辺りが好きであれば試してみてほしい1枚です。


NAV(Навь)  Halls of Death(Чертоги Смерти).jpg

●NAV(Навь)/ Halls of Death(Чертоги Смерти)

ロシア産から想像されるような、フォーキッシュさのあるペイガン・ブラックではなく、刻みリフ主体のイカついブラック・メタル。3rd辺りのENSLAVEDのような雰囲気があります。邪悪さ強めのサウンド。


NIGHTBRINGER  TEMPLE OF NOT Rex Ex Ordine Throni.JPG


NIGTHBRINGERは邪悪なメロディのトレモロ・リフ主体のブラック・メタル。トレモロ度が高く、ハッキリと聴き取れるので、トレモロ・リフ好きにオススメ。ただし、トレモロ爆走タイプではなく、あくまでリズムに起伏のあるタイプです。ドラムは結構手数も多く、聴きどころは多いです。TEMPLE OF NOTはメタル要素はほぼ無い邪悪で儀式的な雰囲気のある長大ノイズ・アンビエントが2曲。完全に雰囲気モノなので、これは好みを激しく分けるでしょう。


NORDICWINTER  Threnody.jpg


Tr.1はまさにバンド名から想像できるような、薄暗くメロウなトレモロ・リフをメインにした、FOLKVANGを思わせるようなミドル・テンポの寒々しい曲で、メインはやはりスローなリズムと薄暗くメロウなトレモロ・リフを主体とした曲。そこに、Tr.2のような若干のブラック/スラッシュ色がある勢いのある曲が加わった作風。寒々しさが実にブラック・メタルらしくてGood。FOLKVANGほどディプレッシヴな空気はなく、あくまで幾分メロウな印象の作品。


NUCLEAR WINTER  Pain Slavery And Desertion.jpg

●NUCLEAR WINTER / Pain Slavery And Desertion

音源を再生した瞬間に「音質ペラッ!!」っと思いました。で、冒頭の「ヴぇ〜〜〜!!!」という音が、ガテラル・ヴォーカルなのかと思ったらそうではなく、終始鳴り響いているので実はただのノイズなのがまた衝撃w ノイジーでペラッペラなサウンド・プロダクションと、掠れ声で絶叫するヴォーカルによるプリミティヴ・ブラック。ポーランド産のブラック・メタルばりの薄っぺら音質が印象的。しかし、Tr.2で聴けるような薄暗いメロディの反復トレモロ・リフはプリミティヴ・ブラックの魅力そのものであり、実に素晴らしいです。RAWブラック、プリミティヴ・ブラック好きは聴いて損無しのピュア・ブラック・サウンド。録音レベルが異様に低いので、そこはご注意を。


OLD WAINDS  Withers of The Wainds.jpg


物凄いペラペラ・サウンドの中をエコーしながら掠れ声で絶叫するヴォーカルが非常にEVIL!!BURZUMを思わせるような陰鬱かつ神秘的なものも感じさせるアンビエント・ナンバーもなかなか。劣悪音質でありつつも、バタバタブラスト疾走中心に曲には展開があり、リズムもリフも複数あり、じっくり聴くと実は聴き応えは十分。劣悪音質系によくある、ベースがくっきりはっきり聴こえるところもナイスw モヤモヤと呪術的な空間を創出する楽器隊と、エコーするヴォーカルがウマいこと不気味に絡み合った良質プリミティヴ・ブラック。Demoとはいえ、プリブラ好きには十分オススメできるレベル。音割れはしていないし、途中で音がいきなりデカくなったり小さくなったりといったこともないので、方向性は似ているものの、EMPERORのWrath of The Tyrantよりは聴きやすいデモと言えます。むしろ、デモというよりは普通に1枚のアルバムとして成立しています。


OLD WAINDS  Where the Snows Are Never Gone…(Здесь никогда не сходят снега).jpg


前作デモとヴォーカルは同じでありながら、だいぶ違った印象を受けるところにまず衝撃。IMMORTAL的な掠れヴォーカルだった前作から、ちょっとドスの効いたDARKTHRONE的な感じになっています。サウンドそのものもかなり鋭さを増しており、MAYHEMの1stのような迫力あるサウンドに仕上がっているのがポイント。もはやデモと呼ぶには勿体ないと言えるレベル。安定感が増したドラムのブラストに次ぐブラストも見事。前作同様、メロディアスさは強くないので、初期MAYHEMや極初期EMPERORのようなプリミティヴ・ブラックが好きであれば非常にオススメ。ブラック・メタルとして実にピュアな1枚。


ONE MASTER  Forsaking a Dead World.jpg


ノイジーなギター・リフと、ブラスト・ビート、掠れ声の絶叫によるブラック・メタルの王道的サウンド。


ORDOG  Two.jpg


ペラペラのサウンド・プロダクションに、リズム感の怪しいドラム、不穏なリフによるブラック・メタル。ただし曲により、疾走感のあるプリミティヴ・ブラック的なものもあれば、スローでディプレッシヴ気味なものもあったり、ストリングスによる短くてダークなインストや、自然のSEを使ったアンビエントがあったりなど、イマイチ方向性が定まっていない印象。


PANIKOS  Eclipse T.jpg


どんより始まったかと思えば、2分過ぎから怪しい朗唱が入ってきて脱力感全開!!この歌唱はなかなかに危険。その後もこの怪しい歌唱と絶叫ヴォーカルはインパクトを残しつつ、ふわふわしたキーボードのようなサウンドがバックで鳴ったり、鐘の音みたいなのが入ったり、妙に美しいアルペジオが鳴り響いたり、初期のゴシック・メタルに通じる部分もある変に神秘的なサウンド。ゴシック/ブラックといった感じの個性的な作品です。リズムはミドル/スロー中心で、妙にキャッチーでシンプルなリフも印象に残ります。サウンド的にはちょっと違うものの、ノリとしては割とLIFE LOVERに近いものを感じますので、LIFE LOVERとか好きな方は試しにどうぞ。'98年に制作されたと考えると再度衝撃の1枚。


PAROXYSMAL DESCENT  Paradigm of Decay.jpg


シンプルでありつつも陰鬱なメロディのトレモロ・リフを主体に、固めで軽い音のドラムで突き進むディプレッシヴ・ブラック。ノイジーなサウンド・プロダクションと、高音のトレモロ・リフの相性が良く、陰鬱世界を巧く形成しています。トレモロ・リフのメロディはなかなかですが、ヴォーカルのインパクトが足りない感じも。


PERISYNTI Hiilenmusta Lammas.jpg


同郷のHORNAからの影響が感じられる、MAYHEM、DARKTHRONEなどの王道の初期ブラック・メタルの要素を基盤にしつつ、随所で薄らメロディの感じられるトレモロ・リフを導入しているスタイルの薄メロ・プリミティヴ・ブラック。不穏なパートからパッと薄メロ・トレモロ&ブラスト・パートに展開する曲はかなり良質。ただ、全体的にメロディックというわけではなく、ムラがある辺りもHORNAを思わせる部分。HORNAのEnvaatnags Eflos Solf Esgantaavneのようなバランスが好きな方にオススメ。


PERVERSE MONASTYR  Religious Remorses(Религиозни угризения).jpg


ヴォーカルの掠れ声絶叫がなかなか強烈で、さらにリバーブがかかっているような感じに響くので、かなりの邪悪さ!前面に出ていて明瞭なヴォーカルに対して、後方でバッタバタと疾走するブラスト・ドラムに、不穏な音をひたすらにトレモロするギターも実にブラック・メタルらしいですが、音量を上げても何やっているかほとんど分からない劣悪な音質であるところもポイント。テクニック無用のピュア・プリミティヴ・ブラック・メタル。ブルガリア産プリブラの本気を見たような気にさせる1枚。ブラック・メタルに求めるのはとにかく邪悪さ、プリミティヴさだ!という方はぜひ。本編ラストのTr.8「Jerusalem Is The Hell」というタイトルもアツい。デモであるTr.9以降はノイジーでぐちゃぐちゃなギターが前面に出ており、ベースもやけに聴こえてくるし、ヴォーカルとギターが前面で豪快に衝突しているGreatな破綻サウンド。このデモ音源もプリミティヴ・ブラックとしては実に激アツと言えるでしょう。デモ音源のバランスの方がかえって好きな方もいるのでは?


PYRAMIDSHORSEBACK  Throne Without a King.jpg


PYRAMIDSは変則的なリズムのインダストリアル・サウンドに、アンビエント・パートも含むキテレツなTr.1と、印象的なメランコリック・リフで疾走するイントロから、ノイズ・パートへ移行するポスト・ブラック・ナンバーTr.2の2曲。HORSEBACKはTr.3〜6までいずれもノイズ/アンビエント・ナンバー。起伏のついたノイズがブラック・メタル的な邪悪さを生み出すサウンド。どちらも個性派ですので、変わったものが好きな方や、ノイズ/アンビエント/エクスペリメンタルというキーワードにピンとくる方にオススメ。曲によってはPYRAMIDSはブラック・メタル色が強かったりしますが、本作の2曲はメタル要素は少な目です。


RUNES OF DIANCEHT  Eternal Call of Darkness.jpg


ひっそりした感じの掠れデス声とグロウル・スタイルを切り替えるヴォーカルが特徴的なプリミティヴ・ブラック。曲によってはキーボードでの味付けもあり。サウンド・プロダクションは薄っぺらくて篭っていますが、曲そのものには何気に展開があって起伏が付いているのがニクいところで、じっくり聴くとそこそこ聴きどころのある1枚。Tr.7の寂しい空気がなかなかGood。


SANGRAAL  Unearthly Night.jpg


不気味なイントロダクションTr.1を経て、Tr.2でノイジーに爆走するプリミティヴ・ブラックが爆発!Tr.3以降はスローなナンバーも多く、メロディアスさもほとんどなく、MAYHEMや初期DARKTHRNEを思わせるようなプリミティヴ・ブラック。がなり気味のヴォーカルで好みが分かれるところだと思いますが、篭った音質によりブラック・メタルの本質が強烈に滲み出た作品。


SAROS  Acrid Plains.jpg


刻みとトレモロを併用したリフ、しっかりとしたクリアなサウンド・プロダクションに、安定した演奏力、ノーマル声とブラック・メタル的な掠れデス声を併用した歌唱と、印象に残る部分の多い個性的で完成度の高い作品。曲の尺が長めのものが多く、10分、12分の曲もあり、起伏のある展開とメロディアスなギター・ソロも聴きどころ。近年のENSLAVEDを思わせる部分もあるプログレッシヴ・ブラック的な作品。バンドの魅力が最大限に発揮されているTr.3、7は特に大きな聴きどころです。


THE SHADOW ORDER  GROM  Sons of Zeus.jpg


THE SHADOW ORDERは薄らメロディの感じられるトレモロ・リフによる薄メロ・プリミティヴ・ブラック。やはりトレモロ・リフを纏ってのブラスト・パートが聴きどころ。良すぎず悪すぎずの絶妙なノイジーさのサウンド・プロダクションもGoodで、薄メロ・プリミティヴ・ブラック好きなら聴いて損の無い内容。GROMはバランスの悪いサウンド・プロダクションで、ベースが妙に浮いている曲もあり。ギターは刻む場面も多く、HELLHAMMER、CELTIC FROSTなどを思わせるブラック/スラッシュ的な側面が伺える暗黒サウンド。


SIEGHETNAR  Todessehnsucht.jpg

SIEGHETNAR / Todessehnsucht

リフこそシンプルながら、ドラムが入っていて展開も割とあるアンビエント・ブラック。陰鬱で虚無感溢れる空気は、CELESTIAやMUTIILATIONを思わせたりもする。XASHTURをクリアにしたような印象もあり。 


STURMGEWEHR666  Challenging Crossreich Cowards.jpg


Tr.1から高速ブラストと、グロウル・ヴォーカルが響き渡り、大体の曲がブラスト・ビート・メイン。トレモロと刻みを併用したリフを聴かせるギターですが、ドロドロした質感のトレモロ・リフは初期デス・メタルを思わせます。


SUBCONSCIOUS EVIL  Subconscious Evil.jpg


ノイズに塗れた音像の中で、絶叫し続けるヴォーカルと、かすかに聴こえる絶望感のある寒々しいトレモロ・リフがGoodな作品。ドラムはちゃんと聴いても現在のビートがよく分からないくらいにノイズに埋もれており、もはやドラムの音もノイズ状態の凄まじくイーヴルなプリミティヴ・ブラック。何気に起伏のある展開をしており、じっくり聴いてもノイズに身を任せても楽しめます。14分と13分の大作2曲入りEP。プリミティヴ・ブラック好きには是非とも聴いてみてほしい作品。


SUBREALITY  Endless Horizons.jpg


歌うようなフレーズのリード・ギターと、勇壮さの感じられる刻みリフが印象的なペイガン色の感じられるブラック・メタル。ヴォーカルはグロウルと、脱力感のある低音朗唱、ダミ声歌唱と何気に多彩。メロディアスなギター・ソロと、起伏のあるリズムでドラマティックさの強いTr.2辺りが聴きどころ。リズムはどっしりとしたスローなものがメイン。


SVARROGH  Lady Vitosha.jpg

●SVARROGH / Lady Vitosha

後年、ミステリアスなネオフォーク路線へと進化を遂げるブラック・メタル・バンドの'04年2nd。すでにアコースティック・ギターによる静のパートなどの、後への萌芽が感じ取れる要素がありますが、デス声メインなヴォーカルに、ブラスト・ビートの使用もあるなどまだまだブラック・メタルと言えるサウンド。フォーキッシュなブラック・メタルとも一線を画するサウンドで、ネオフォーク要素だけでなく、多彩な展開、不思議なメロディ使いのトレモロ・リフも魅力的な個性派ブラック・メタル。暗黒感はそこまで強くないものの、同じくネオフォーク色のある個性派ブラック、NEGURA BUNGETが好きな方や、プログレッシヴなブラック・メタルが好きな方にも試していただきたい作品。


SVARTTHRON  Obscure Telepathy.jpg


スローなリズムと、ジリジリしたノイジーな音質、掠れ声で囁くように叫ぶヴォーカルによるディプレッシヴ・ブラック・メタル。長めの尺で延々と同じフレーズが繰り返され、陰鬱な世界を繰り広げます。バックにふわ〜っと鳴っているキーボードなどの、アンビエンティッシュな要素もあり。


SYTRY  Sytry.jpg


所々泣きそうな声になりながらかなり気合の入った絶叫を聴かせるヴォーカルと、薄らメロディックなリフが印象に残るブラック・メタル。また、ビートの切り替え時に若干もたついている感があるものの、がむしゃらに爆走するブラスト・パートが主体で疾走感が非常に強いところも魅力で、シンプルかつほどほどにノイジーでささくれだったリフも凶暴性があり、爆走サウンドと相まってブルータリティを強めています。ファスト・ブラック寄りのプリミティヴ・ブラック。


THRANENKIND  Eine Momentaufnahme - Der Rest ist nur Einsamkeit.jpg


トレモロ・リフとスローなドラムによるメタリックなパートをメインに、時折挿入されるクリーン・トーンの静のパートがまた美しいディプレッシヴ・ブラック系のサウンド。メランコリックなイントロダクションTr.1から続くTr.2の反復トレモロ・リフが絶品!ノイジーさを纏いつつメランコリックなメロディが寒々しさを醸し出していてGood。似たような傾向のTr.3の素晴らしさはもちろん、ピアノとドラムによるもの哀しく美しいTr.4もいいアクセント。ラストのTr.5では微妙にメロディを歌っているかのような掠れデス声にノーマル声歌唱の挿入や、鳥のさえずりなどのアトモスフェリックなSEも効果的に作用しており、ポスト・ブラック的な雰囲気も味わえて絶品。スローなリズムとシンプルで寒々しいリフでじわじわと体温を削ってくるようなブラック・メタルが好きな方にオススメ。1stフル・リリース前のEPでありながら、芯が一本通った完成度の高いサウンドが実に素晴らしいですし、全5曲で32分とヴォリュームも十分あるので非常にオススメ。


THROES OF DAWN  Binding of The Spirit.jpg


Tr.1のイントロから印象に残る耽美なリフが登場。さすがフィンランド産といった感じで、ENTWINE、SENTENCED、AMORPHISなど、かの地のゴシック/メランコリック・メタル勢にも通じるような透明感の中に冷たさとメランコリックさが詰まったような美麗なサウンドのメロディック・ゴシック・ブラック・メタルといった感じのサウンド。ヴォーカルはブラック・メタル全開の掠れデス声。ふわふわした音色でメランコリックなメロディを奏でるリード・ギターも印象的。オーケストラルというほど派手ではないものの、ストリングスの音色が微かに聴こえるなど室内楽的な要素も盛り込んであり、GRAVEWORM辺りが好きな方にも試しに聴いてみてほしいサウンド。あちらよりはヴォーカルが暴虐的な叫びなため、ブラック・メタル度は高めです。Tr.2の2分辺りのメロディは実に耽美です。曲の尺が若干眺めで、8分弱の曲が3曲あり、起伏の付いたドラマティックな展開も魅力的。テクニカルな演奏が楽しめるTr.5も聴きどころ。疾走感は無いのでそこで好みは分かれるかと思いますが、美しくドラマティックなサウンドが好きであればオススメ。全体的なクウォリティは実に高いです。


TOPHET Bypassing the Christian Era.jpg


IMMORTAL、HORNAなどを思わせるようなノイジーかつ寒々しいリフを纏ってブラスト疾走するスタイルのプリミティヴ・ブラック。メロディックさが希薄な曲もあれば、薄メロプリミティヴ・ブラック好きなら聴いて損の無いような曲もあり。豪快に疾走しまくるドラムと叫び続けるヴォーカルがアグレッシヴで痛快な作品。


TRANCELIKE VOID  Unveiling the Silent Arms of Despair.jpg


内側に篭ったサウンドでありつつ浮遊感もあるポスト・ブラック・サウンド。ディプレッシヴ・ブラックから派生したようなポスト・ブラック・サウンドで、陰鬱な空気もありながら、1stフルよりは陰鬱さは低く、ポスト・ブラック寄りな音。


TRUE BELTEZ  Beltane.jpg


初期BURZUMの影響が感じられるディプレッシヴ・プリミティヴ・ブラック・メタル。カウント・グリシュナックかもしくはそれを凌駕するBROCKEN MOONのヴォーカルを思わせるような死にそうな壮絶な絶叫を聴かせてくれます。楽曲の方は、スローなナンバーもあれば、疾走ナンバーもありで、特にTr.6なんかはBURZUMの影響がありありとリフにも表れています。リフはBURZUMよりは若干直接的にメランコリックな場面もあったりしますが、そこまでメロディアスというわけではなく、あくまで陰鬱で邪悪。さらに曲によってはポスト・ブラック的な浮遊感を湛えたパートもあり、'02年の作品でこのアプローチはなかなか新鮮。初期のプリミティヴ・ブラックを基盤にしたディプレッシヴ・ブラックが好きな方にオススメ。


ULVERHEIM  Nar Dimman Lattar.jpg


B級臭やプリミティヴ臭、もしくはペイガン臭の漂うジャケからは想像が付かないような、クウォリティの高いアグレッシヴなブラック・メタル。とにかく音圧と演奏の安定感があり、ブラック・メタルにも演奏面や曲構成でのクウォリティを求める方にはオススメ。邪神が降臨しそうなトレモロ・リフの邪悪なメロディに、タイトかつ高速のドラムの演奏が特に魅力的です。素直に「カッコいい」と言える音。


UNDERDARK  The Truth that Lives  Правда Та, что Живёт.jpg


非常に薄っぺらいサウンド・プロダクションと、中〜高音域の掠れデス声によるプリミティヴ・ブラック・メタル。ポーランド産プリミティヴ・ブラックに匹敵するペラさですが、スネアとベースの音がまだ割と太いのがポイント。…ポイント…なのか?Tr.3ではペイガン臭のするリフも登場し、そこはウクライナだな〜と思わせてくれますが、あくまで凶悪さの方が強いサウンド。


UNTERWALD  Nos Anciens Rituels.jpg


薄ら寂しい感じのトレモロ・リフと、奥の方から聴こえてくる掠れ声のか細い絶叫、スローなリズムが悲壮感を醸し出すディプレッシヴ・ブラック・メタル。Tr.2などドラムのリズムとギター・リフが噛みあっていない場面もしばしばあり、その崩壊具合がまたディプレッシヴ度を高めています。アルバム全体に統一感があってGood。


UR FALC'H  HERETIC  Sur Le Chemin De La.jpg


UR FALC'Hはノイジーなサウンド・プロダクションと絶叫ヴォーカルが強烈ではあるものの、トレモロ・リフのメランコリックなメロディーは印象に残るし、展開も結構ドラマティック。刻みリフを伴って暴虐的に爆走するパートもかなりのカッコよさ。一部で笛が鳴り響いたり、オッサンコーラスがあったりと、ペイガン色もあるサウンド。トレモロ率が高いので、トレモロ・リフ好きにオススメの一枚。総合的には薄メロ・ブラック/ペイガン的な感じ。Tr.7からはHERETIC BLOOD。こちらはFOLKVANG、NARGAROTH辺りを思わせるような、ノイズを纏った中低音のトレモロ・リフを主体に陰鬱に寒々しく聴かせるプリミティヴ/ディプレッシヴ・ブラック・サウンド。リフそのものは種類が少なくシンプルながら、疾走とミドル/スローのリズムを切り替えたり、上に高音トレモロ・リフを被せてメランコリックさを増す手法がなかなかGood。冒頭の陰鬱なアンビエント・ナンバーから続くTr.8はかなりのクウォリティ。スプリットというと、なかなか面白みのあるものが少ないものですが、コレは単純に異なった2つのバンドのアルバムが2枚収録されているかのようで、非常にクウォリティの高いスプリット・アルバム。ブラック・メタル好きには実にオススメ。


VALSBLUTWARAGE  Vestiges D'une Nouvelle Ere.jpg


フランス産ブラック・メタル・バンドによるスプリット・アルバム。VALSBLUTは驚愕のペラッペラ・サウンドのプリミティヴ・ブラック。MUTIILATIONのようなメランコリックさのある中低音のトレモロ・リフがとて〜も薄らと聴こえてきますが、迫りくる陰鬱感などが無く、さすがにペラすぎるか…?ノイズ成分が少ないのである意味聴きやすいとも言えますが、パタパタと疾走するドラムといい、ポンコツです。無駄に手数があるのがまたなんとも。ポンコツ・プリミティヴ・ブラック。ただ、じっくり聴くとトレモロ・リフのメロディはなかなか良く、薄メロ・プリミティヴ・ブラック好きの私としてはどこか惜しいなと思える内容。もう少し篭った音質で、トレモロ・リフの音などに広がりがあれば結構な名作だったのでは?と思えるくらいにトレモロ・リフは良いです。Tr.5からはWARAGE。決して良い音ではないですが、VALSBLUTがあまりにもペラッペラすぎるので、物凄く良い音質に感じるというマジックwww 実際、ドラムの音圧とかは断然こちらが上であるものの、ギターの音がかなり引っ込んでいて、ドラムとベースの音が割と前面に出ているというバランスの悪いサウンドです。ベースの音がカッコ良く、邪悪さの強い絶叫ヴォーカルもいい感じ。こちらは真っ当なプリミティヴ・ブラックですが、VALSBLUTの方がフランス産らしさが強く、WARAGEはノルウェーっぽい感じ。個人的にはトレモロ・リフのメロディに魅力があるので、VALSBLUTの方が好き。WARAGEはよりピュアなDARKTHRONEの2nd辺りのような、メロディックでないブラック・メタルが好きな方にオススメ。


VARGULF  Invading The Throne.jpg


ノルウェー産のブラック・メタルを基本にしたプリミティヴ・サウンドに、ドイツ産ならではの哀愁を感じさせるギターのメロディが時折挿入されるスタイル。「プリミティヴときどきメロブラ」みたいなサウンド。サウンド・プロダクションやヴォーカルはプリミティヴ・ブラックのソレが好きだけど、部分部分でメロディックで印象に残るフレーズがあると嬉しいなぁという方にはオススメ。ブラスト疾走のほかにも、パワー・メタル的な速度の疾走パートがあるのもドイツ産らしいなと思わせるポイント。このテのブラック・メタルの中では1曲中のリフの種類が豊富な方で、ビートの切り替えも多彩で、曲の展開でも楽しませてくれる良質作品。


VERGISSMEINNICHT  Whispering Solitude.jpg


中国のLu氏によるワンマン・ネオフォーク/アンビエント・プロジェクト。ネオフォーク的な静かで美しいメロディと、これまた自然を想起させるような物静かなアンビエント・ナンバーに、ポスト・ロック的な曲も少し配した作品。とにかく終始美しい1枚。PEST PRODUCTIONSらしいリリースだなと思わせてくれます。


VHERNEN  .S.Y.B.E.R.I.A..jpg


アルバム・タイトルや曲名の割には冷たさが足りないのが残念。ノイズ混じりのリフとバタバタしたブラストによるスピード・ナンバー、アンビエント、スロー・ナンバーと揃っていますが、いずれも平凡な感じです。


VINTERRIKET  Landschaften Ewiger Einsamkeit.jpg


作品がものすご〜く多いコールド・ブラック/アンビエント・プロジェクト。この作品はメタル要素無しの完全アンビエント路線で、ジャケのようなモノクロ風景がひたすら浮かび上がってくるような作品。アンビエント大作が好きな方にはオススメですが、メタル要素一切無しのタイトルですので、VINTERRIKETのプリミティヴ・コールド・ブラック・メタル路線の作品が好きな方はご注意を。STRIBORGとか好きな方は試しにどうぞ。


VOCIFERIANPreludium to Massacre.jpg


死にそうな悲鳴系の絶叫と、低音の呟くようなデス声を使い分ける不気味なヴォーカルと、安定感も何も無いガタガタなドラム、寂しく鳴り響くトレモロ・リフによるディプレッシヴ要素のあるプリミティヴ・ブラック・メタル。ただ、トレモロ・リフのメロディの質感などはフレンチというよりはノルウェイジャンな感じ。今一つパンチが足りない印象です。


XLIX  Demo 2012.jpg


あかんぼの喚き声のような絶叫が聴こえてくるディプレッシヴ・ブラック。モヤモヤした雰囲気がXASTHURっぽさを感じさせ、リフには叙情的なメロディがありつつも、端々から作り物っぽさが感じられるのがマイナス。


ZENITH  Aedipus Rimotion Of The Fragment 23.jpg

●ZENITH

お経のような呪術的なヴォーカルと、変化に乏しい反復するアンビエント・フレーズがかなり不気味なアンビエント・ディプレッシヴ系ブラック。リズム楽器の使用は無く、ギターはリフというよりはもはやノイズで、その上をアンビエント・サウンドが不気味に奏でられ、スローなテンポも相まってリスナーの不安感を強烈に煽ってきます。真っ暗にして聴いたら呪われそうなサウンド。個性派のモノや、ひたすらに陰鬱で呪術的で不気味なものが聴いてみたい方にオススメ。強烈です。


WOLOK  Universal Void.jpg


録音レベルが非常に小さく、さらに非常に篭ったサウンド・プロダクションにより呪術的な雰囲気の強い1枚。疾走するブラスト・ドラムに反して、それを無視するかのように上空を漂うふわ〜っとした中音域のキーボード?サウンドが非常に不気味。特にTr.2の後半の不気味さは強烈なものがあります。また、篭っている割にはノイズ成分が無いせいか楽器の音の分離は良く、無駄に演奏力もある模様。シンプルに反復しながら展開もしていくギターのメロディはかなり印象的です。無駄に高い演奏力とアレンジ力を、篭らせて不気味に仕上げたディプレッシヴ度高めのプリミティヴ・ブラック・メタル。



以上になります。






posted by メタルの小屋 at 16:40| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月15日

もうすぐ冬だよ!2013年マイナー・ブラック大特集!(ほぼ)全タイトルコメント パート1!

さて、先日大量出品したブラック・メタルですが、ここで(ほぼ)全タイトルのコメントと画像をまとめて掲載してしまいます(笑)!!

※こちらの記事の商品のリンクは全て販売済みとなります。クリックしても商品ページには飛びませんのでご了承くださいませ。せっかくなのでこの特集ページは残しておきますw


さてさて、ではコメントを・・・

ABC順です。


AETHERIUS OBSCURITAS  Viziok.jpg

★AETHERIUS OBCSCURITASViziok

Tr.1のイントロからめちゃくちゃカッコいいトレモロ・リフ!掠れ声の絶叫ヴォーカルと、ノイジーさのあるサウンド・プロダクション、ブラスト&トレモロによる薄メロ・ブラック。薄メロ・プリミティヴ・ブラック好きにオススメな高品質な1枚。


AETHERIUS OBSCURITAS  Layae's Cradle.jpg
★AETHERIUS OBCSCURITASLayae's Cradle

掠れ声の絶叫ヴォーカルとバタバタしたブラスト・ビートが主体の薄メロ・プリミティヴ・ブラック。全編に亘りトレモロ・リフによる良質なメロディが満載された作品。薄メロ好きにはもちろん、様式美的要素は無いもののメロブラ好きも聴いて損は無いでしょう。


ALASTIS  The Other Side.jpg


元はブラック・メタルだったらしいバンドの3rd。ヘヴィかつシンプル目なギター・リフからはブラック・メタルの雰囲気も感じられるものの、このタイトルで聴けるサウンドは、広がるようなキーボードと、鐘の音のSEなどを駆使した耽美な、あるいはアトモスフェリックな要素が強まっているゴシック/メランコリック・サウンド。ヴォーカルは語るようなヴォーカルと、ノーマル声がメイン。


ANCESTRALWEDARD  Split.jpg


ANCESTRALはノイジーなサウンドと死にそうなか細い絶叫を上げているヴォーカルによるXASHTURを思わせる感じのディプレッシヴ・ブラック・メタル。リフから醸し出される虚無感と、リズムが結構ズレるドラムが精神異常を表しているかのよう。WEDARDもANCESTRALと同様のディプレッシヴ・ブラックながら、録音レベルが小さく、こちらはノイジーさよりも音の篭り具合でモヤモヤした空間をつくるタイプで、こちらの方が陰鬱さは強め。絶叫から、語るようなヴォーカルなども駆使、しかし決して前面に出てくることのない声が悲壮感を強めています。ラストTr.5の力なく泣き叫ぶようなヴォーカルはとても悲痛。また、WEDARDの方がドイツ産ということもあってか、メロディックなフレーズが多めです。ディプレッシヴ・ブラック好きの方は試しにどうぞ。


APOSTOLUM  Anedonia.jpg


低音ダミ声ヴォーカルとミドル・テンポ主体でジリジリと不安感を煽るサウンドで、オルガンをフィーチュアした部分は初期のゴシック・メタルにも通じるところがあります。全体的にはディプレッシヴ要素が強め。Tr.3は力無く死にそうなヴォーカルに、儚いキーボードなどによる完全ディプレッシヴ・ナンバーで、展開もありコレは佳曲。ディプレッシヴ・ブラックとしては平均点。


ARCTIC CIRCLE  Forcing The Astral.jpg


絶叫グロウルこそブラックであるものの、サウンドはぐちゃぐちゃした音のリフと起伏あるリズムによる初期デス・メタル的サウンド。曲は二分程度と短い。


ARMAGEDDA  Only True Believers.jpg


デス・メタル寄りの沈みこむような低音リフと、疾走するリズム主体のブラック・メタル。


ASHEN LIGHT Communion By Fire(Причащение Огнём).jpg


微かに叙情性を帯びたトレモロ・リフがGoodなブラック・メタル。


ASHES  Funeral Forest.jpg


こもっている&ザラザラなサウンド・プロダクションのディプレッシヴ要素のあるプリミティヴ・ブラック。部分的にMUTIILATIONを思わせる部分も。


AZAGHAL  Mustamaa.jpg


ペラッペラのプロダクションながら、楽器の音の分離がやたら良く、激情のトレモロ、メロディックかつ陰鬱なベースがなかなかのインパクトのディプレッシヴ要素のあるプリミティヴ・ブラック。リフの儚さはCELESTIAを思わせる部分もあってなかなか良質。


AZAGHAL  Luciferin Valo.jpg


初期と比較すると随分とまともでクリアなサウンド・プロダクションへと変化。サウンドも王道のブラック・メタルといった感じで、リフのフックは増した印象があるものの、メロディのインパクトはむしろ落ちている印象。


AZAGHAL  Perkeleen Luoma.jpg


1st同様ペラペラなサウンド・プロダクションでブラスト爆走するスタイル。ただし1stよりもノイジーさが増しており、ささくれだった攻撃的なサウンドになっています。TSJUDERや初期の1349を思わせるような邪悪な爆走ナンバーで始まりますが、続く曲は1stのような薄メロ・プリミティヴ・ナンバー。DARKTHRONEなんかが好きな方にもオススメのシンプルで寒々しいトレモロ・リフとシンプルなビートで疾走する曲です。邪悪さ、アグレッシヴさが強まりつつ、1stで聴けたような微かな叙情性も保ったなかなかの名作。


AZAHELS FORTRESS  Secrets of The Forest.jpg


邪悪なブラック・メタル・サウンドで、時折初期のENSLAVEDを思わせるような呪術的なノーマル声ヴォーカルが入るのが印象的。MAYHEMを思わせるような邪悪なスロー・パートと、疾走パートを交えた起伏のある展開で聴かせてくれます。変拍子の使用も所々アリ。展開のある12分弱の大作Tr.2はなかなかの聴き応え。


BARASTIR  Under The Banner of Hate.jpg


ドラムのリズム感などかなり怪しい部分があり、演奏は崩壊気味であるものの、薄暗く陰鬱なトレモロ・リフをまとっての疾走は決して悪い印象は無く、ディプレッシヴ要素のあるプリミティヴ・ブラックとしてはむしろ上質。


BESTIAL MOCKERY  Gospel of The Insane.jpg


ハイテンションなグロウルと、ブラスト&2ビートで駆け抜けるブラック/スラッシュ・サウンド。


BEYOND THE NINTH WAVE  Beyond The Ninth Wave.jpg


カウント・グリシュナック系の死にそうな絶叫ヴォーカルと、バタバタしたブラスト疾走によるプリミティヴなブラック・メタル・サウンド・メインの、ディプレッシヴ/プリミティヴ・ブラック。シンプルなリフに、シャリシャリしたサウンド・プロダクションもまたプリミティヴ度を高めています。Tr.5はアンビエンティッシュなサウンドがバックに流れるスロー&ディプレッシヴ・サウンドで、ヴォーカルの絶叫ぶりも最高潮。この曲はBURZUMの4thの曲に近い雰囲気があります。初期BURZUM系のサウンドが好きな方、狂気的絶叫ヴォーカルをお求めの方にオススメ。


BILSKIRNIR  EVIL  German-Southern Brotherhood.jpg

●BILSKIRNIR / EVIL / German-Southern Brot

Tr.1〜Tr.3がBLISKIRNIR。VELESにも匹敵するひょろっひょろのサウンド・プロダクションでまず脱力。Tr.2、3では死にそうな絶叫ヴォーカルと、スローなリズム、陰鬱なリフが印象的なディプレッシヴ・ブラックを披露。BURZUM影響下のサウンド。Tr.4以降はEVIL。BLISKIRNIRとは一味違った篭りまくりのサウンド・プロダクションでまたしても脱力。篭りまくりの音質が呪術的空間を生み出しつつ、陰鬱な空気も染み出しているディプレッシヴ・ブラック。こちらはどちらかというとBURZUMよりもXASTHURの方が近い印象。


BLACK CRUCIFIXION  Faustian Dream.jpg


'90年代初頭からすでに活動しているフィンランドのベテラン・ブラック・メタル・バンドの'06年にようやく出た1st。'96年に録音そのものは終えていたようで、リリースまで随分と寝かせていた模様。美麗なインストTr.1に導かれるは、変則的なリズムと朗唱ヴォーカル、刻みリフ、低音叙情メロディによるペイガン臭の感じられるブラック・メタル・サウンドのTr.2。初期ブラック的なものを想像していると少々驚くサウンドで、当時の3rd、4thの頃の比較的分かりやすいヴァイキング・サウンドを体現していたENSLAVEDにも通じると言っていいサウンドです。続くTr.3はPARADISE LOSTや、3rd以降のAMORPHISを思わせるような、ゴシカルでメランコリックなサウンド。ノーマル声の語るような歌唱も特徴的。Tr.4は中低音域の渋いノーマル声歌唱と3連ミドル・リズムが特徴のペイガン色が強い曲。多彩な曲がありつつも、全体的にはミドル/スロー・テンポと刻みリフのどっしりしたペイガン・ブラック・ナンバーが多めの作品。


BLOOD RED FOG  Radiating Desolation.jpg


何を言っているのか分からないフゴフゴした不穏なヴォーカルが特徴的。疾走&トレモロ・パートはカッコいいものの、他はまぁ普通。


BLOODLINE  Werewolf Training.jpg


サウンド・プロダクションはかなりノイジーでザラザラしており、ギターは耳に突き刺さるようなサウンドをしていますが、ゴシカルなキーボードが挿入されるのが特徴の作品。


BROWN JENKINS  Angel Eyes.jpg


LEVIATHANを思わせるような不穏で邪悪なサウンド。不協和音と刻みリフがメインで展開も少しあるミドル・テンポ・メインのサウンド。


CELESTIAL BLOODSHED  Cursed, Scarred And Forever Possessed.jpg


うっすら叙情的なトレモロ・リフを纏いながらバタバタしたブラストで爆走するパートがメインの薄メロ・プリミティヴ・ブラック。


CRUX DISSIMULATA Bleichmond.jpg


Tr.1はフォーキッシュさのあるリフを纏ったペイガン臭強めのミドル・ナンバー。Tr.2では一転、死にそうなヴォーカルが入り、終始陰鬱なディプレッシヴ・ナンバーに。サウンド・プロダクションは劣悪で、非常に籠もっていて呪術的なサウンド。Tr.3は薄暗く陰鬱でありつつフォーキッシュさも滲み出たスロー・ナンバー。ディプレッシヴ・ペイガン…というかそんな感じ。


CURSE ] Cursed Be Thy Name.jpg


こだわりの感じられるドラムのリズムが聴き応えあり。シンバルの鳴らしどころがなかなか絶妙で、バスドラムの連打も速い。録音レベルがとても小さく(Tr.3は微妙にデカいw)、サウンド・プロダクションは籠もっているものの、キーボードのメロディーを前面に押し出したパートを加えてミステリアスさも醸し出しているところが印象的な作品。


DAEVA DURZEIRICHE MOLOCH  SATURN FORM ESSENCE  MAGATSUJUSO  Void (4 Way Split).jpg


DAEVA DURZEIRICHEは10分程度がひたすらノイズ的なサウンドが続き、その後はアンビエントに切り替わる曲。MOLOCHはひたすら22分間程度ノイズ混じりのアンビエント。SATURN FORM ESSENCEは17分程度のノイズ成分の無い陰鬱なアンビエント。MAGATSUJUSOは、15分程度のノイズ系サウンド。低音の不気味なつぶやきと、金属音のようなものがひたすら反復します。というわけで、面白いくらいに似たような傾向の単調なアンビエント、ノイズ大作曲が集まったスプリット・アルバム。ブラック・メタルのアルバムに収録されているアンビエント大作、ノイズ大作が好きな方、単にアンビエントやノイズが好きな方にはオススメ。それ以外の方は聴いても非常につまらないでしょう(笑)。


DARKCELL Iceworld.jpg

●DARKCELL / Iceworld

宇宙的アンビエント・パートと、ノイジーなブラック・メタル・パートを切り替えたり、融合させたりして冷たい世界を構築しています。鐘のような音もまた冷たさを助長。氷をかち割るようなドラムの音は、ENSLAVEDのFrostを思わせる部分も。やはりIceworldのタイトル通りの寒冷さ溢れるサウンドではありますが、トレモロ・リフによるブリザード感を求める方にとっては「ちょっと違うな…。」と思ってしまう作品でしょう。「雪」、「吹雪」ではなく、あくまで「氷」がイメージさせられる作品です。反響するアンビエント・サウンドが非常に冷ややかです。とにかく終始「冷たさ」にこだわった名作。


DARKCELL  The Moon.jpg


宇宙の映像と共に見たら非常に雰囲気が出そうな、スペイシーなアンビエント・パートが中心の作品。Tr.1〜Tr.4で新月→三日月→半月→満月と、なっており、曲によってアンビエントのみ、アンビエントとメタルの融合などなど雰囲気が変わっています。月が放つ狂気のエネルギーを音で表現したかのような作品。Iceworldとセットで聴いてみてほしい1枚。コレ聴きながら女神転生シリーズやるのもいいかも(笑)。


DEFUNTOS  Sangue Morto.jpg

●DEFUNTOS / Sangue Morto

お風呂録音系の(なんじゃそりゃ)カビ臭さが充満した篭りまくりの音質が強烈。URFAUSTとか、CIRCLE OF OUROBORUSを思わせるレベル。ただ、それらのバンドが音質もヴォーカルもハイパー脱力サウンドなのに対し、こちらはサウンドは割と真っ当な(というのも変だが)ディプレッシヴ・ブラック・メタル。Tr.3に至ってはCIRCLE OF OUROBORUSを思わせるような陰鬱脱力ぶりですが、ヴォーカルが恨みが篭っている自殺系タイプなのが大きな違い。モヤモヤしたサウンドから強烈に滲み出る厭世観がなかなか見事な1枚。単純に「暗さ」ではTODESSTOSSにも匹敵するものがあります。Tr.5、7の暗黒陰鬱世界はなかなかに強烈。スロー・パート・メインでひたすらに暗いディプレッシヴ・ブラックが好きな方は聴いてみる価値アリの作品です。


DEVILISH ERA  The Deiphobic Syndrome.jpg


細い高音絶叫スタイルのディプレッシヴ系のヴォーカルがインパクトあり。ディプレッシヴ要素のあるプリミティヴ・ブラック。


DISSIMULATION  Maras.jpg


汚いかすれデス声、ドカドカしたリズムによるブラック/スラッシュ的サウンド。


DRASTUS  Roars from the Old Serpent's Paradise.jpg


沈み込むようなダークなギター・リフと、怒涛の高速ブラスト、迫力の掠れグロウルによる攻撃的かつ暗黒感も強いブラック・メタル。LEVIATHAN、DEATHSPELL OMEGAを思わせるなかなかに強烈な暗黒感を持った作品。


ELDRIG  Kali.jpg

★ELDRIG / Kali

10分の曲三曲と短いインストからなる作品。後にはシンフォニック要素が強くなり、サウンドもシンフォニック・ブラックになるようですが、この作品はあくまでもトレモロ・リフ主体の寒々しいサウンド。独りブラック・プロジェクトでありながら、ツインで別々なトレモロ・リフが絡み合う様は強烈!しかもヴォーカル無しなので、なおさらトレモロが際立っています。トレモロ爆走が好きな方に非常にオススメな作品で、ここまでトレモロキチガイな作品は個人的にも久しぶりに当たったという印象。KRALLICEらともまた一味違った、ある意味「分かりやすさのあるトレモロの嵐」です。名作!


ELITE  Kampen.jpg


バタバタしたブラスト・ビートによる疾走パートと、ミドル・パートを切り替えながら、微かな叙情性、悲壮感を帯びたリフを纏って進むプリミティヴ・ブラック。ヴォーカルも掠れ絶叫系で、薄メロ・プリブラ好きにはぜひとも聴いてみてほしい隠れた名作。悪すぎず、良すぎのサウンド・プロダクションもGood!


EMPTY  Source of Hollow Essence.jpg


薄暗く微かな叙情性を帯びたトレモロ・リフと、バタバタしたブラスト・ビートによる疾走パートと、ミドル/スロー・パートを交えた緩急ついた巧みな展開で聴かせるブラック・メタル。メロディアスなギター・ソロと、時折メロディックなフレーズを挿入してくるベースが印象的。ブラック・メタルの中でも演奏力のあるタイプ。ヴォーカルは文句なしの掠れ声タイプで素晴らしい。テンションの低い呪術的な低音ノーマル声も良いアクセントとして機能しています。


ENSEPULCHRED  The Night Our Rituals Blackened The Stars.jpg


ミドル・テンポ・メインでキーボードを前面に押し出してゴシカルな雰囲気を漂わせたサウンド。しかし、細い掠れ声での死にそうな壮絶な絶叫ヴォーカルが遠くから聴こえてくるというアンバランスさが味わいのある1枚。室内楽的なダークさ、陰鬱さをまとったディプレッシヴ・ブラックといった印象の1枚。


ETERNITY  And The Gruesome Returns.jpg

●ETERNITY / And The Gruesome Returns

メロディはほぼ感じさせないシンプルかつノイジーなトレモロ・リフをメインに駆け抜けるプリミティヴ・ブラック・メタル。Tr.5の悪寒のする感じは見事。Tr.7は比較的叙情的で、薄メロ・プリブラ好きの私も大ヒット・レベル。MAYHEM影響下の王道ブラック・メタルに、曲によってはジャーマンな叙情性を微かにプラスしたような感じの作品。


FALL  Samozatracenie.jpg


終始薄暗く、遅いテンポで陰鬱に突き進みつつ、叙情的で寒々しいトレモロ・リフも炸裂するディプレッシヴ&メランコリック・ブラック・サウンド。その寒々しいサウンドは、あのCOLDWORLDからノイズ成分を取り除いたようでもあり、ベラルーシのFOLKVANGにも近い雰囲気があります。Tr.1の序盤から寒々しくも叙情的なトレモロ・リフが聴けて素晴らしい。スネアの遅いリズムと2バス連打の対比が降り積もる雪を表現しているかのよう。ピアノ入りでポスト・ブラック的なTr.3もなかなか味わい深いものがあります。4曲入りのEPながら32分程度となかなかのボリュームだし、寒々しくメランコリックな作品が好きな方には是非とも聴いてほしい佳作。


FORGOTTEN DARKNESS  Nacht Aus Blut.jpg


イントロダクションTr.1から続くTr.2でヴォーカルがイントロから絶叫しまくりで…正直ちょっとうるさいwww 初期のDARK TRIBEを思わせる発狂ぶりで高音絶叫を繰り返すヴォーカルでまず確実に好みが分かれるでしょう。サウンド・プロダクションはほどほどに悪い感じですが、ヴォーカル周りがかなりクリアで前に出ているのもちょっとやかましく感じてしまうところ。ただ、曲には展開はあるし、ブラスト・パートはなかなか高速で、暴れっぷりはなかなか見事だし、ノイズを纏ったほんのり叙情的なトレモロ・リフのメロディもなかなか。非常にハイテンションで、DARKFUNERAL辺りをも思わせる高速ナンバーTr.4、Tr.6は実にカッコいい!


GANZMORD  Monolitihic in Darkness.jpg


ノイズに塗れつつ篭ったサウンド・プロダクション、ひたすらに高音でアグレッシヴに絶叫するヴォーカルによる、メロディックさはほぼないプリミティヴ・ブラック・メタル。展開はあるものの、じっくり聴かないとよく分からない感じ。ヴォーカルのやかましさと、曲によってサウンド・プロダクションや録音レベルに差がある点が人によって好みを分けるでしょう。


GREY  The First Shade of….jpg


シンプルなリフで突き進み、唸るような掠れ声が不穏な空気を醸し出します。そこまで大きな個性は無いながら、ドラムのリズム・パターンは妙に凝っており、様々なパターンを駆使して変化を付けて楽しませてくれます。ラストのTr.9は12分の大作で、中間部の静のパートへの展開がなかなか聴き応えあり。


HEGEMOON  The Throne of Evil(Tron Zła).jpg


CRADLE OF FILTHのダニ・フィルスのような悪ガキっぽいデス声が印象的(ホイッスル・ヴォイスは出しませんが)。サウンドは微かに叙情的なトレモロ・リフによるプリミティヴ・ブラック・メタル。ドラムは起伏のついたリズムを繰り出し、手数、足数も豊富なのが魅力的。ブラスト・ビート時の迫力はなかなかのモノ。ドラマーはどうやら元々デス・メタル畑出身のようなので、このカッチリしたウマい演奏も納得。Tr.3などを聴けばその巧さがよく分かります。演奏力もヴォーカルの実力もある良質ブラック・メタル。


HELHEIM  Kaoskult.jpg


多めの展開で聴かせるブラック・メタル。クリアなサウンド・プロダクションではあるものの、不穏さも感じられる内容。総じて演奏力は高く、ベースのフレーズはなかなか印象的。


HOARSTONE  Hoarstone.jpg


ドカドカボコボコしたドラムの音が印象的なプリミティヴ・ブラック。疾走したいのか、スローにジリジリいきたいのかイマイチハッキリしないのが難点。演奏は非常粗く、ドラムのリズム面の安定感はありませんw その割にはギターのトレモロ・リフは結構しっかりしており、薄らしたメロディは私好み。ただ、やっぱり全体的に路線が定まっていない感があるのがイタイところ。


HOLMGANG  Runens Advarsel.jpg


地声が半分混ざったような掠れガナリ声を聴かせるヴォーカルが特徴的。演奏はメロディアスさのほとんどない邪悪なトレモロ・リフとバタバタドカドカした高速ビートでひたすらに攻め立てるスタイルのプリミティヴ・ブラック。まさにプリミティヴ・ブラックといった感じの内容。


HORNA  Envaatnags Eflos Solf Esgantaavne.jpg


フィンランドのプリミティヴ・ブラックの代表格。初期のMAYHEM、DARKTHRONEなどを思わせるあまりメロディックではない邪悪で不穏なリフを纏ったブラスト・パートを核としながら、寒々しくメランコリックな薄メロ・トレモロ・リフも併用したスタイルで、Tr.1から薄らメロディの感じられる絶品のトレモロ・リフがブラスト・ビートと共に炸裂。決してクリアなサウンド・プロダクションではないながら、ほどほどに楽器の音が良く聴こえるし、ヴォーカルの掠れ声絶叫も素晴らしい。Tr.1、Tr.3、TR.6のように、要所で薄メロ・トレモロ・リフ・パートを挿入した曲は、薄メロ・プリミティヴ・ブラック好きには是非とも聴いてみてほしいです。


HOTH  Rites of The Black Goddess.jpg

●HOTH / Rites of The Black Goddess

沈み込むように暗く邪悪かつシンプルなリフと、どっしりしたリズム、邪悪なグロウルによるプリミティヴ・ブラック・メタル。薄ら鳴り響くキーボードの音がまた儀式的な雰囲気を醸し出す、初期ブラック・メタル感全開のサウンド。活動そのものは'88年と非常に早く、恐らく初期はこのような音ではなかったものと思われますが、BATHORYやDARKTHRONEなどからの影響が感じられる、リアルタイマーならではの本物の迫力が感じられる作品。


IBLIS  Axiom.jpg


Tr.1でいきなり優雅なヴァイオリンの音が聴こえてくる辺り、なんだか個性的そうだな?と思わせてくれますが、コレがなかなか。主張の強いバキバキしたベースの音がブラック・メタルでは珍しいですし、テクニカルな要素も感じさせます。Tr.3ではイントロで荘厳なピアノの導入で、ゴシカルなムードを醸し出しています。そしてギター・リフが加わった後もこのゴシカルなピアノがバックで鳴り響き、テクニカルなキメがあったりするなど一筋縄ではいきません。ヴォーカルはブラック・メタルらしい掠れ声ですが、コレはかなり個人的にツボな曲。後半からのテンポ・アップする展開に、ベースの速弾きフレーズ、その後のバキバキしたベースもカッコいい。ギターの主張は少な目ですが、薄らとバックから聴こえるトレモロ・リフがディプレッシヴ・ブラック的空気を運んできてくれてこれまた素晴らしい。終盤にまたピアノだけに戻り、しかもそれがメランコリックな旋律で美しい。名曲ですわコレ〜。


IMMEMOREAL  Temple of Retribution.jpg


トーマス・リンドヴェルグ辺りを思わせるような絶叫系ヴォーカルに、3連疾走といったメロデス的要素と、EMPERORを思わせるようなブラスト爆走パートがあり、メロブラとメロデスの中間的な内容の作品。ブラスト・ビートはかなりの速度で、2バスの連打もなかなか高速。全体的にドラムの演奏が特に印象に残り、ドラマーのアグレッシヴな演奏により、メロディックでありつつもブルータリティもかなり強めなのが魅力的。マイナーながらも良質な1枚。しかしながらサウンド・プロダクションにモダンさが無くて、'90年代的な邪悪さを醸し出してくれる音質なのがまたまたGood。ただ、曲が短くて終わり方が唐突で、曲の練り具合が足りないのだけ残念。どちらかというと長めの尺でじっくり展開させて聴かせるのが似合いそうなところが、なぜか2、3分で半端な感じで終わってしまうのが実に勿体ない。


INDOLENZ  VIKE TARE  Indolenz  Vike Tare.jpg


スプリットということで、どれだけB級なブラック・メタルかと思って聴いてみると、INDOLENZの方は意外としっかりしたサウンド・プロダクションと音圧もある刻みリフが多めのデス・メタル寄りブラック・メタル。Tr.2のようにリズムの切り替えが多く、刻みリフとのテクニカルな展開も聴きどころ。割と技巧派なところもあるバンド。VIKE TAREの方はもっと王道のブラック・メタル的なサウンド・プロダクションですが、ペイガン的なメロディ使いのフォーキッシュさのあるトレモロ&刻みリフが特徴的な作品。ヴォーカルは掠れ絶叫系でペイガン・ブラック好きにオススメな内容。どちらのバンドも音源が寄せ集めのようで、音量レベルや音質にバラつきがあるのが難点。Tr.11、Tr.12は音質ペラッペラですが、リフのメロディが印象的です。


INSANE VESPER  Twilight of Extinction.jpg


篭ってひたすらに薄暗いトレモロ・リフと、ブラスト・ビートがメインのプリミティヴ・ブラック・メタル。生気の感じられない汚い掠れデス声もポイント。曲によってはスラッシュ・メタル的な刻みリフとリズムも使用する若干スラッシュ要素のあるブラック・メタル。


IRAE  Terror666.jpg
●IRAE / Terror666
ノイジーでシャリシャリしたサウンド・プロダクション、バタバタしたブラスト・ビート、薄ら儚げなメロディが感じられるトレモロ・リフ、掠れ絶叫ヴォーカルによる非常にプリブラらしいプリブラ。薄メロ・プリミティヴ・ブラック好きであれば聴いて損は無い内容。

ISOLATION  A Prayer for the World to End.jpg
●ISOLATION / A Prayer for the World to End
低音の唸りから掠れ声、さらには断末魔の叫びのような絶叫を上げるヴォーカルがインパクトのあるディプレッシヴ・ブラック・メタル。サウンド・プロダクションはなかなかクリアで、音圧もしっかりあり、トレモロ・リフにも分かりやすいメロディがあるなかなか良質な1枚。そこまでドロドロに陰鬱な感じではなく、メランコリックで儚げな感じ。クリーン・ギターの取り入れ具合も巧みで、ここぞというところでトレモロ・リフで盛り上げる起伏のついた展開も見事。

KADENZZA  The Second Renaissance.jpg
●KADENZZA / The Second Renaissance(販売済みです)
'93年頃から活動しているという日本人独りシンフォニック・ブラック・プロジェクト。優雅なストリングス・メインの打ち込みによる壮大なオーケストレーションに、メロディアスな速弾きギター・ソロも入った実に聴きやすい作風。日本人がこのテのメタルをやる場合によくあるひたすらクサメロな感じではないので、そこまで日本人がつくるメロブラ/メロデス/シンフォ・ブラックといった印象を受けさせないのがポイント。あくまでメロディを形成する要素がオーケストラで、クサメロを放つギターが歌メロの代わりのようにバックに流れたりすることがないのがそれを印象づけるポイントです。2ビートとブラスト・ビート主体で疾走感がある曲と、Tr.5のように女性の日本語語りが入ったり、Tr.6のようにスローで美しい曲、Tr.8のように起伏のついた展開のある曲もあるなど多彩な楽曲で楽しませてくれます。

KATAXU  NECTOR  Split.jpg
●KATAXU / NECTOR / Split
KATATUの方は、ちゃんと聴かないと、いやちゃんと聴いても何やっているか分からないほどの劣悪音質が特徴ですが、薄ら流れているキーボードのメロディが時折印象的だったりするのがポイントで、意外とメロディアス。6曲中、アンビエント・ナンバーが3曲あることからやはりキーボード/打ち込みを積極的に活用し、メロディアスに仕上げるスタイルであることが分かります。でも音質はホントにペラッペラでノイジーで激悪w NECATORの方は、15分、11分の大作2曲で、ノイズ、ディプレッシヴ、プリブラ・パートなど多彩に展開させて聴かせるスタイル。しかし、展開というよりはむしろ途中で別な曲に変わっているような印象を受けます。どちらもほどほどに個性的ではあるものの、音が両者とも悪すぎて、やっていることが多彩な割には伝わらないのが難点。

KRAFT  And the Land Turns Dark.jpg
●KRAFT/ And the Land Turns Dark
全5曲中全曲が10分強という見事な大作主義!ノイジーなトレモロ・リフが前面に押し出され、掠れ声のヴォーカルが後ろで微かに聴こえてくるプリミティヴ/ディプレッシヴ・サウンド。あまりにもヴォーカルが引っ込みすぎていて、もはやノイズの一部と化しており、ドラムもブラスト・パート以外は効果音程度にしか聴こえないほどの見事なアンバランスさ。ただ、Tr.2などはそのアンバランスさが巧くいっていると思える良質なプリミティヴ・ブラック・ナンバーで、ひたすらに掻き鳴らされる薄暗く不穏なトレモロ・リフが非常に心地よい曲。Tr.3のようにスローでディプレッシヴなナンバーもあれば、Tr.4のようにテンポの速い曲もあるなど、やはりディプレッシヴ要素のあるプリミティヴ・ブラックといった印象。

KRAFT  The Ruins of Time.jpg
●KRAFT/ The Ruins of Time
前作同様全5曲中全曲が10分強という相変わらずの大作主義!前作よりは音のバランスが良くなり、ドラムがよりはっきり聴こえるのがポイント。ヴォーカルは相変わらずの引きこもりぶりですが、前作よりは聴き取れます。また、前作以上に陰鬱で寒々しいトレモロ・リフがインパクトに残りやすいのが魅力的。今作の方がスロー・パートのインパクトが強まりディプレッシヴ要素が強まった印象。前作が気に入ればこちらもオススメ。展開もあり、決して単調でないところも魅力の一つ。

KRAKEN DUUMVIRATE  From the Dying Soil to the Eternal Sea.jpg
●KRAKEN DUUMVIRATE / From the Dying Soil to the Eternal Sea
ディプレッシヴ・ブラックを基調にしつつ、ストリングスの儚いメロディを導入し、陰鬱さを助長するスタイル。地声混じりの絶叫が背後から聴こえてきますが、前面に出ているのは反復するギターの陰鬱すぎるアルペジオ。リズムはスローで極めて単調でありつつ、それがより陰鬱さ、不気味さを醸し出しています。ノイジーではないものの、薄っぺらくモヤモヤしたサウンド・プロダクションもサウンド作りにしっかり貢献。曲が展開するごとに陰鬱空間が蔓延していく感覚が味わえる13分の大作Tr.2はなかなかの佳曲。3曲入りの短いEPでありながら、ディプレッシヴ・ブラック好きはコレだけ聴くために入手しても損の無いレベルです。

KRIEG  Blue Miasma.jpg
●KRIEG/ Blue Miasma
掠れ声ヴォーカル、バタバタしたブラスト・ビート、あまりメロディックではないトレモロ・リフによる見事なプリミティヴ・ブラック路線。寒々しい感じはあまりせず、ひたすらに薄暗く、陰鬱な空気を運んでくるトレモロ・リフはいかにもUSな感じ。ブラスト・ビートの迫力はなかなかで、よりどんよりしたスロー・パートとの対比もGood。後年の作品よりも音が尖っている印象で、個人的にはコレくらいのサウンド・プロダクションの方がブラック・メタルらしくて好み。


更新しようとしたら、ブログに「本文が長すぎます!!」って怒られたのでw、パート1、パート2に分けます。



posted by メタルの小屋 at 15:34| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月27日

ENSLAVED布教活動 ENSLAVED名曲集 Vol.2!

はい、ではENSLAVED日本デビューおめでとう!布教活動第2弾いきますよ〜!



準備はよろしいでしょうか!?



聴け!



ENSLAVED!



魂の名曲集!



Volume. 2!!




というわけで、前回は6thまでの音源を紹介いたしました。



今回はですね、'03年の7th「Below The Lights」からまず紹介いたします!



このタイトルではまず、4th〜6thまで活躍した、(G)Roy Kronheimが脱退。新たに、現在もバンドで活躍中のリード・ギタリスト、Arve Isdal(Ice Dale)が加入します。



内容としては、前作のシャーマニックな雰囲気はそのままに、土着的要素がより強く加わったような内容。個人的には前作の実験的要素をウマく昇華させた名盤です。



まずこのTr.1「As Fire Swept Clean the Earth」、言ってみれば5thのTr.1「Større enn Tid - Tyngre enn Natt」にも通じる雰囲気をもった曲ですが、より勇壮で土着的な要素が感じられます。





そしてTr.4「Queen of Night」!フルートの音色と、摩訶不思議なメロディーのイントロを持ったシャーマニックなイントロから激しく引き込まれますが、その後の重厚なリフ、Iceのクレイジーな速弾きギター・ソロ、変拍子パート・・・と展開がとにかくカッコいい。呪術的な朗唱も素晴らしい。





続くTr.5「Havenless」は、6thのラストのトラッド・フォークのようなこれまた妖しいメロディーの曲。6thのラストはメタル要素を除いた完全なる儀式的、呪術的なトラッド・フォークでしたが、今回はメタル要素も絡めて、複雑なリズムのリフ(複雑だけどたぶん4拍子)もある聴き応えある内容。これ弾けるようになるには凄く時間かかりそうですね・・・。ともあれ濃すぎる一曲w






そして次が!!



現在の彼らの音楽性に直結するサウンドを築き上げた名盤!!



'04年の8th「ISA」



です!



ここに来て彼らのサウンドはまた一歩進化します。前作までのシャーマニックな雰囲気も1つの要素となり、この作品以降はよりプログレッシヴな、他のどのバンドにも出せないサウンドになりました。いや、前作までもそうですが・・・。



まずはメンバーの入れ替わりが発生。長きに渡りバンドを支えた(Ds)Dirge Repがついに脱退。より細かくテクニカルなドラミングを得意とするCato Bekkevoldに交替しています。さらにはオルガニスト兼クリーン・ヴォーカルのHerbrand Larsenが加入、より重厚で深みのある音を出すことが可能になりました。そしてメンバーがこの5人で安定します。



特徴的なのがその音作り。前作までのどこかモヤがかった幻想的な雰囲気のサウンドではなく、冷たくもよりハッキリとしたサウンドになっています。ギターもコードの細かい部分まで聴こえるようになり、その使われるコードも独特な響きをもたらしているものが多数で、実に聴き応えがあります。



リズム面でもブラスト・ビートなど高速系は控えめになり、基本はゆったりとしたものに。しかしながら、変拍子の割合が増えたその複雑なリズムと、不思議な響きを醸しだすギターのコードとの絡み合いは実に個性的な空間を作り出しています。



さらに今作。アルバム全体で繋がっている箇所が多いのも特徴。途切れるところもありますが、イントロとアウトロが設定されていることからもコンセプチュアルな作品と捉えていいでしょう。



新たな彼らの特徴が現れているのがまずTr.3「ISA」。近年のSATYRICONにも通じる冷徹な雰囲気がシンプルなリズムの中にも狂気を醸し出しています。





前作までのシャーマニックな雰囲気を踏襲したTr.4「Ascension」も至る所に面白いフレーズがあります。やはり奇妙な雰囲気を醸しだすキーボードが強烈。トレモロ・リフの使い方もブラック・メタル的でありつつ、また一味違っていて素晴らしい。複雑なバス・ドラムのリズムも見事。





変拍子が聴き応え抜群なTr.5「Bounded By Allegiance」も名曲。この曲何が凄いって終わり方が・・・。この曲の終わるタイミングを予測できた方は凄いです。たぶんビビリますw





そして最大の名曲がTr.9「Neogenesis」

そのままアウトロに繋がるので、実質13分程度の大作ですが、コレがまたカッコいいのです。


「Navigation by the fires of dead worlds. Towards the shores of Neogenesis」という冒頭の気怠そうなクリーン朗唱から完全に引きこまれます。

そして高速2ビートにスピード・アップ!乾いて冷たい空気を孕みながら疾走しつづけます。ここでも多彩なギター・コードによるリフと、いい感じに決まるバス・ドラムの連打が聴き応え抜群。個人的にはバンド史上でも5本の指に入る超名曲です。スピード・ダウンしたところの長いギター・ソロ、アウトロの泣きのギター・ソロもセンス抜群で素晴らしいですぞ〜!

トレモリ・リフを用いたサビっぽい部分の突風が吹き抜けるような感じも素晴らしいし、アウトロに繋がる部分の儀式的な雰囲気もインパクト大!しつこいようですが、最強の名曲です。コレはENSLAVED以外にはできないでしょう。

最後のサビの

ニィィ〜〜オ〜〜〜ジェ〜〜〜〜ネ〜〜〜〜〜シ〜〜〜〜〜ス!!!

の邪悪なガテラル・ヴォーカルも素晴らしすぎる。

できればアウトロとくっついた音源があればよかったのですが、無かったので単体で。




で、お次が'06年の9th「Ruun」。ここ数作と比較すると、長くても6分とコンパクトな仕上がりですが、やはりその展開は独特なものがあります。このTr.2「Path To Vanir」も実に素晴らしい。ただ、全体的にはENSLAVEDにしては落ち着いた作品かなと思います。




幾分叙情的なメロディーも感じられるTr.6「Essence」も緩急ある展開がやっぱりGood。




お次は'08年の10th「Vertebrae」。前作と比較すると、音がクリアになったなぁというのが第一印象。そして、クリーン・ヴォーカル・パートが増量し、叙情的な部分が少し増えているのもポイント。

アトモスフェリックなメロトロンや、疾走も含む展開が印象的なTr.5「New Dawn」はさすがの内容。




微妙に爽やかさを感じさせるTr.6「Reflection」は新境地といっていいでしょう。こういう要素が入ってもポスト・ブラックっぽい雰囲気にならないところが凄いと感じさせます。ビートの細かいドラムが聴き応えあります。




次は前作に当たる'10年の11th「Axioma Ethica Odini」。よりクリアでダイナミックなサウンド・プロダクションになり、今までの要素が全て詰まっているように感じられるタイトルです。個人的にはISA以来の傑作。

コレまたTr.1「Ethica Odini」から予測の付かない展開!前作で見せた爽やかさも取り入れたその展開の妙には益々磨きがかかるばかり!




キャッチーなリフを持ったTr.6「Giants」はクリーン・ヴォーカルが絶品ですね。




神秘的な雰囲気が強いTr.9「Lightening」も名曲。正にENSLAVED節。



そして最新作、'12年の「Riitiir」・・・となります。


いかがでしょうか?


とにかく、非常にオリジナリティ溢れる優れたバンドであることがお分かりいただけたかと思います。


ただ、叙情という面や、メロディアスさという面で見ると、その辺が希薄なので、どうしても聴きづらいバンドであることも事実です。それを考慮したとしても、やはりもっとプログレッシヴなメタルが好きな方などには注目されてもいいハズのバンドなのです。


是非とも、じっくりと聴いてこのバンドの素晴らしさに気づいていただければと思います!


気合を入れてお届けしましたENSLAVED布教活動特集!お付き合い頂きまして誠にありがとうございました!
ういじゃ〜!

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posted by メタルの小屋 at 14:01| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月26日

ENSLAVED布教活動 ENSLAVED名曲集 Vol.1!

はい、せっかくノルウェーの個性派バンド、ENSLAVEDが日本デビューしたんですから、ここで一発布教活動しちゃいますよ〜✨✨✨✨





まずメンバーですが、このバンドの中心は



(Vo,B)のGrutle Kjellson氏






(G,Key)のIvar Bjørnson氏



の二人です。この二人だけは初期から一度も入れ替わっていません。



以下、バンド・メンバーやサウンドの変遷も交えて紹介していきます。



ではでは準備はよろしいでしょうか・・・?



聴け!!



ENSLAVED!!



12thまでにリリースされた!!



魂の名曲!!



というわけで、勝手に曲を選んでご紹介しますw



まずは'93年のEP「Holdanes Land」より


Tr.3「Balfar」!!


初期はブラック・メタルとそんなに変わらないサウンドで、この曲も跳ねたリズムのブラック・メタル的サウンドながら、何が凄いってこのピアノの使い方。すでにしてブラック・メタル勢とは異なるこのピアノの使い方のなんというセンスの素晴らしきことか・・・。






お次は'94年の1st「Vikingligr Veldi」より


Tr.1「Lifandi Liv Undir Hamri」


ここでもキーボードの使い方が印象に残ります。こんな使い方をするのは当時だと他にはARCTURUSのSverdくらいのものでしょう。





ただ、ここまでのENSLAVEDは曲が冗長であることも否定できず、フレーズの繰り返しが若干しつこく感じられ、もっとコンパクトに纏めることもできたんじゃないの?と思えるようなサウンドです。



それがウマくコンパクトに纏まったのが次の、初期の名盤と言われる'94年の2nd「Frost」です。


寒々しいジャケットからして最高ですが、氷をかち割るかのような、また氷壁が崩れ落ちるかのような冷たいタリム(後にEMPERPOR)のドラミングも最高です。


というわけで曲を紹介。Tr.3「Fenris」

終盤になぜかディスコっぽい奇妙なキーボード・フレーズがありますが、そこら辺のタリムのパターン豊富なドラミングも実に素晴らしいです。

勢い、展開、フレーズのインパクト全てが優れた初期の名曲です。





ヴァイキング・メタルのなんたるかを表現したこのTr.5「Yggdrasil」も重要な一曲。






そしてタリムが脱退し、新たなドラマーが加入しての'97年の3rd「Eld」へ。タリムよりは勢いは劣りますが、ジャズ寄りな繊細なドラミングが印象的なドラマーです。


現時点でもバンド史上最長の大作となる、16分に及ぶ「793」を紹介。

大海原を突き進むかのような気分にさせてくれる大作で、ある意味ヴァイキングらしさが素直に感じられる曲です。途中で嵐に巻き込まれるかのような展開になりますがwそれもまた風景描写的な意味でも素晴らしい曲です。


(Vo,B)Grutleさんのヴァイキング・コスチューム・ジャケも眩しい1枚です。






'98年の「Blodhemn」でメンバーはさらに入れ替わり、(G)にはRoy Kronheimが加入。アグレッシヴなソロを聴かせてくれます。(Ds)にはDirge Repが加入。アグレッシヴなドラミングを聴かせてくれます。このあと3作はこのメンバーで安定することから、中期とも言えるラインナップになります。


そのアグレッシヴさがバンドにも影響を与えたのか、4thは今までと比較すると凄くコンパクトな仕上がりに。バンド史上でも最もコンパクトで、3~5分台の曲が並びます。疾走感も強く、最も聴きやすい作品でしょう。実験的な部分も少ないです。


そのアグレッシヴさが最大限に発揮された名曲がこちらTr.3「Nidingaslakt」

分かりやすくストレートであり、ENSALVEDのなかではある意味異色であるながらもカッコいい曲。






そして'01年の6th「Monumension」で混沌としてシャーマニックで実験的なサウンドへと突入する彼らですが、その6thとアグレッシヴな4thの中間とも言える'00年の5th「Mardraum: Beyond the Within」でもすでにその実験性は窺えます。


それが見事な具合に表出したのが、Tr.1「Større enn Tid - Tyngre enn Natt」


イントロから今までの作品には無かった神秘的な空気が感じ取れます。だが、それだけでなくそれを従来のアグレッシヴな演奏と絡めた展開が素晴らしい。





そして個人的にはバンド史上屈指の名曲であるのがこちらのTr.3「Entrance - Escape」。


この曲を素晴らしいと言っている評価は見かけたことが無いですが、本当に素晴らしい曲です。

重苦しく呪術的にスタートし、テンポが切り替わり、一瞬の静寂へ。そこから爆裂するドラマティックな朗唱の煽情力たるや凄まじいものがあります!泣きのギターを伴いつつ最後にまた重苦しく戻るという展開も素晴らしい超名曲。






同じラインナップで制作された'01年の6th「Monumension」に移りましょう。


分かりやすく言うと、プログレッシヴさが一気に強まった作品で、ブラック・メタル的な激烈さは1つの要素となり、激烈さも含んだシャーマニックで混沌とした展開がこの作品のキモです。Tr.1「Convoys to Nothingness」から物凄く独特な空気を運んでくれます。どんよりとした空気に、ふわふわと舞うギターのフレーズがなんとも言えない雰囲気。ジャケのなんじゃこりゃな雰囲気と抜群にマッチ。


とにかく展開に圧倒されますよ。





そしてこのアルバムの最大の名曲がTr.2「The Voices」。メインのリフが邪悪で物凄くカッコいいのですが、個人的に毎度毎度鳥肌がたってしまうのが、1:58のアグレッシヴなリフからいきなり透明感と浮遊感あるギター・メインに切り替わるところ。ここはマジでヤバいっす!そこに被さるヴォーカルも不気味だ。この曲も個人的に「Entrance - Escape」などと並ぶ超名曲です。





お次はTr.4「Hollow Inside」。コレはむしろメタラー以外の方が気に入りそうな曲。この雰囲気は本当に独特。メロトロンぽい音も聴こえてきて、浮遊感がありつつ、非常に呪術的。





極めつけはコレ。ラスト・トラック「Sigmundskvadet」。トラッド・フォークをそのまんまアルバムに違和感なく持ち込んでしまいました。楽しそうに歌っていますが、コレ、7分近く同じフレーズが延々と流れ、かなりトリップ感が強いです。とんでもなく儀式的な曲で、アルバムに入れても一切浮いていないのが凄い。






というわけで、1つにまとめようとしたら長くなってしまったので、コレをVol.1としてひとまず終了いたします!



いかがでしょう?



人知れず、というよりはむしろ日本人に広く知られずこのようなオリジナリティ溢れるバンドが世界で活躍しているわけです。こんな素晴らしいバンドを放っておくわけにはいかないでしょう。



正直曲がどれもこれも長くて、時間がある時にしか聴けないと思いますが、コレがきっかけで少しでも興味を持たれる方が出てくれれば本望であります❗

次回、Vol.2は7thからになります。

ういじゃ〜!


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posted by メタルの小屋 at 04:49| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする